2012年8月29日、人民網(wǎng)日本語(yǔ)版によると、中國(guó)では近年、環(huán)境問(wèn)題が住民と地元政府の衝突を引き起こす要因となるケースが増えている。こうした現(xiàn)象は中國(guó)の経済?社會(huì)発展が特殊な環(huán)境敏感期に突入したことを意味しており、國(guó)民の環(huán)境に対する敏感な態(tài)度、しいては不安に真剣に目を向けるべきだ。

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過(guò)去と比べると、國(guó)民が敏感になっているのは、環(huán)境汚染が今後深刻になるとの懸念や企業(yè)の汚染程度が深刻になっているためとは一概には言えない。実際には、環(huán)境保護(hù)の技術(shù)が進(jìn)歩し、環(huán)境評(píng)価基準(zhǔn)が厳格になるにつれ、新たな建設(shè)プロジェクトの汚染物質(zhì)排出設(shè)備やその水準(zhǔn)は國(guó)內(nèi)外でも最先端のものとなっている。では、國(guó)民の反対の聲はなぜ一層高まっているのだろうか？

生態(tài)環(huán)境が破壊されることへの懸念に起因した住民と地元政府の衝突は、先進(jìn)國(guó)では比較的よく見(jiàn)られる光景で、反対する住民の心理狀態(tài)は「NIMBY」（ニンビー、自分の裏庭にはあってほしくないとの意）と呼ばれている。政府部門は社會(huì)や環(huán)境に影響のある公共施設(shè)を計(jì)畫(huà)?建設(shè)する際、往々にして建設(shè)地周辺の住民の反対を受けるのだ。中國(guó)でも、改革開(kāi)放（1978年）のころには薄かった國(guó)民の環(huán)境保護(hù)に対する意識(shí)が今では向上。生存型時(shí)代の「冷淡」から発展型の今日の「敏感」へと変わり、ニンビーが普遍的になっている。これは國(guó)民の合法的権利に対する意識(shí)の向上でもあり、中國(guó)の経済?社會(huì)発展がさらに高い段階に足を踏み入れていることの証とも言える。

ニンビーは、1つの施設(shè)の建設(shè)が中止されたり、1つのプロジェクトがほかの場(chǎng)所に移されたりすることで収まるものではない。ある場(chǎng)所で反対を受けたプロジェクトはほかの場(chǎng)所に移されても、また新たな場(chǎng)所の住民の反対を受けることが、それを裏付けている。重大プロジェクトや必須施設(shè)建設(shè)の前に立ちはだかる壁をいかに乗り越え、住民の環(huán)境不安を取り除くかが、現(xiàn)在と今後の課題だ。

先進(jìn)國(guó)であっても、公共施設(shè)に起因する生態(tài)へのリスクは完全には避けられない。一方、発展途上である中國(guó)にとって、粗放型の発展方式を完全に避けるというのは不可能で、転換中の経済の現(xiàn)狀でも、汚染ゼロの実現(xiàn)は至難の業(yè)だ。環(huán)境保護(hù)の水準(zhǔn)向上は國(guó)民が予測(cè)するスピードでは進(jìn)まず、その上、一部の地域のプロジェクト誘致の透明性は低く、公共的意思決定は民意を反映していない。そのため、住民が汚染に対する推測(cè)を行い、環(huán)境不安へと発展していく。

そのため、環(huán)境不安を取り除くことが國(guó)民の環(huán)境保護(hù)に対する期待に応える政府の新たな課題となり、プロジェクトの経済価値を追求するだけでなく、その環(huán)境価値や社會(huì)的リスクを考慮することが一層必要になる。プロジェクトが著工する前に情報(bào)を十分に公開(kāi)すれば、住民は情報(bào)の欠如に起因した憶測(cè)を行う必要はなくなる。また、プロジェクト建設(shè)の公共的意思決定において、公聴會(huì)や協(xié)議を?qū)g施することで、民意の最大公約數(shù)を追求すれば、住民との衝突は避けられるだろう。

環(huán)境不安は根本原因である心理的要因から取り除かなければならない。大型プロジェクトや公共施設(shè)の利點(diǎn)や收益を社會(huì)と共に分かち合いたいというのであれば、施設(shè)周辺の少數(shù)の住民がそのリスクやコストを負(fù)擔(dān)しなければならなくなり、誰(shuí)でも「自分の裏庭にはあってほしくない」という気持ちになるだろう。そのため、環(huán)境影響評(píng)価の認(rèn)定を得ても、一定の生態(tài)リスクを抱えているプロジェクト施設(shè)に対して、権威者が関連の知識(shí)の普及にすぐに取り掛かり、國(guó)民の期待に応え、リスクの拡大を避ける以外に、國(guó)民の感情や合理的な請(qǐng)求を理解し、影響を受ける住民に対して、合理的な補(bǔ)償を?qū)g施することも急務(wù)である。

経済発展と環(huán)境保護(hù)の調(diào)和を求めることは、世界が現(xiàn)代化の過(guò)程で直面する共通の課題。一方、青く澄んだ空やきれいな水は、人類共通の願(yuàn)いである。発展段階の中でも、特殊な環(huán)境敏感期への突入は、科學(xué)の発展を?qū)g現(xiàn)させるためには避けられない道で、現(xiàn)実を直視し、ニンビーを理解し、意思決定の過(guò)程を見(jiàn)直し、環(huán)境恐怖を取り除くことから著手しなければならない。（編集/TF）