2012年8月28日、人民網(wǎng)日本語(yǔ)版によると、日本新華僑報(bào)は「日本で芽生えた親孝行旅行が中國(guó)に示すもの」と題した記事を掲載した。

【その他の寫真】

お盆休みが過ぎたばかりの日本。旅行が趣味の山田さん（32）は両親を連れ、京都、大阪などを巡った。旅行から帰った山田さんはブログで「今回の旅行は忘れられない楽しい思い出。幼い頃、両親は僕の手を引き外出や旅行に連れて行ってくれた。大人になった今、今度は両親を連れていろんな所へ旅に出たい」とつづった。これは山田さんが特別というわけではなく、周りの同級(jí)生や同僚、友人らも連休は両親と一緒に旅行をして過ごす。こうした「親孝行旅行」が日本で広がりつつある。

日本で「親孝行旅行」が流行しつつある背景には、奧深い文化的要因と現(xiàn)実的要因がある。日本は中國(guó)と同じく、儒家思想の影響を深く受けており、「孝道」の重視は儒家に代表される人物が広く提唱した。中國(guó)には「子羊が跪（ひざまず）いて乳を飲む」「烏（からす）に反哺（はんぽ）の孝あり」という、子供が父母の養(yǎng)育の恩を忘れず孝行を盡くすことわざがある。日本でも、毎年母の日、父の日になると、子どもたちは幼稚園や學(xué)校で両親へのプレゼントを手作りする。日本人が両親への孝行のために1年間に費(fèi)やす費(fèi)用は平均約14萬円、主に両親へのプレゼントや食事會(huì)、里帰りなどだ。

「観光立國(guó)」はいま、日本経済振興の重責(zé)を擔(dān)っている?！赣H孝行旅行」の市場(chǎng)は6年連続で拡大している。これは、現(xiàn)在の日本の観光市場(chǎng)には明確な方向性があり、これまでの人材研修やサービス改善といった地道な取り組みではなく、ニーズに焦點(diǎn)を合わせた的確な舵取りが求められていることを示している。ビジネスチャンスをつかみ、消費(fèi)者のニーズに応じた観光商品を発売してこそ、観光業(yè)界を盛り上げ、「観光立國(guó)」を真に実現(xiàn)することができる。

観光消費(fèi)者といえば、日本は中國(guó)という巨大市場(chǎng)を忘れることはできない。日本に近いという地理的條件から、中國(guó)人は訪日外國(guó)人観光客ランキングで上位を保っている。中國(guó)には古來、両親を敬う伝統(tǒng)がある。中國(guó)人に向け訪日「親孝行旅行」をPRすれば、ビジネスチャンスは無限大に違いない。具體的には、日本の最新醫(yī)療を體験できる訪日人間ドックや健康的な和食が楽しめる訪日グルメツアーなど、中國(guó)人日本観光と両親へのプレゼントを結(jié)び付けた商品だ。

旅行者にとって、観光とは世界に視野を広げ、見識(shí)を増やし、感情を深める過程だ。観光地、そしてその所在する國(guó)や地域にとって、観光客の需要をより満たすことこそ、観光業(yè)界の発展がより促され、観光業(yè)が経済成長(zhǎng)の起爆剤となる。このようなウィンウィンの局面は、「親孝行旅行」が私たちに與える最大の示唆だ。（編集/TF）