2018年9月13日、韓國?中央日報は、第17回世界剣道選手権大會が韓國の仁川（インチョン）で開催されるのを前に、同大會に新たな審判配置システムを?qū)毪筏看箜n剣道會の李種林（イ?ジョンリム）會長へのインタビューを掲載した?，F(xiàn)在、國際剣道連盟（FIK）副會長も務(wù)める李會長は、「剣道精神の本質(zhì)は何か」との質(zhì)問に「日本の剣道人の中には、『剣道精神』と『侍精神』を類義語と考える者が多いが、それには同意しかねる」と話している。

1973年の第2回ロサンゼルス大會に韓國代表として出場した李會長は、準決勝で日本人選手に敗れた。日本人審判が下した判定をめぐり試合が5分近く中斷され、観衆(zhòng)のブーイングもあったが、勝敗は覆らなかった。李會長は、この時に「公正に実力で勝敗を決めるシステムを、必ずや自分の手で作る」と心に誓ったという。

記事によると、李會長は、第17回大會を韓國に招致した後、判定システムの改善に力を注いだ。これまでの大會における審判の配置は、主に日本人高段者を中心とする主審団が決めていたが、今大會では、本戦トーナメントに限り審判配置委員會を設(shè)け、同委員會が抽選で審判の構(gòu)成を決めることにした。「ホームアドバンテージ、特定の國に対する不利益は望んでいない。全出場選手が実力にふさわしい結(jié)果を手にすることが、新システムの目標だ」と説明している。

このシステムを?qū)徸hしたFIK理事會の票決では、賛成が14票で反対（4票）を大きく上回った。李會長は「日本人理事も4人いる。多數(shù)の理事が変化の必要性に共感したという肯定的な結(jié)果だ」と評価しているという。

李會長は、剣道の五輪正式種目採用を目指している。剣道界は五輪參加に消極的だと指摘し、その理由について「変化を望まない少數(shù)の聲が優(yōu)先されているため」と指摘する。記事は、「テコンドー、柔道など五輪種目化を足掛かりに世界化?大衆(zhòng)化に成功した武道では、宗主國の影響力が弱まる現(xiàn)象が見られるため、『剣道界の権力者』らが五輪種目化を快く思っていないということだ」と説明している。

「剣道精神」と「侍精神」は別のものだと述べた李會長だが、記事によると、「現(xiàn)代の剣道の礎(chǔ)を確立したのは日本だ」とも話している。その上で、「根は三國時代の韓國と中國の『撃剣』に見出すことができる。韓日中の剣術(shù)の共通點は、相手を尊重すること。これが剣道精神の出発點だ」と強調(diào)している。

この記事に、韓國のネットユーザーたちからは「ふざけたことを言ってるな（笑）」「三國時代の『撃剣』？一體、どんな根拠があるんだ？剣道が日本の武術(shù)だってことを恥に思う韓國の協(xié)會が言い出した説だよ（笑）」「日本人審判に文句をつける前に、剣道の起源は日本だとちゃんと教えるべき。よその國の武術(shù)に対し失禮だ。そんな行為のほうがよほど恥ずかしい」「剣道は日本のものだし、侍精神だ。認めるべきことは認めろ」などと、冷ややかな聲が寄せられている。（翻訳?編集/麻江）