出稼ぎで貯めた37萬円、燃えさかるかまどの中へ…銀行での換金額は10分の1に―江蘇省南京市

Record China    2012年9月8日(土) 21時22分

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5日、中國?江蘇省南京市で、新聞紙に包まれた紙幣約37萬円が誤って燃やされるといういたましい事故が発生した。この家の息子が出稼ぎ労働で貯めてきたお金だった。

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2012年9月5日、中國?江蘇省南京市で、新聞紙に包まれた紙幣3萬元(約37萬円)が誤って燃やされるといういたましい事故が発生した。3萬元は、この家の息子が出稼ぎ労働で貯めてきたお金だった。チャイナフォトプレスの報道。

その他の寫真

この事件の主人公となる王(ワン)さんは、出稼ぎでコツコツと貯めてきたお金を現(xiàn)金のまま、新聞紙に包んで帰郷した。この時點でかなり不用意なのであるが、王さんはそのお金を母親に渡そうとしたのか、包みを持ったまま実家の臺所に入り、冷蔵庫から水を出して飲んだ。そしてちょうどその時、王さんの攜帯電話が鳴った。王さんは、通話しながら臺所の外へ出ていく?,F(xiàn)金の包みは、燃えさかるかまどの脇に置いたまま…。

その時、近所の子供たちが王さんの家にやってきて、かくれんぼをしていたようだ。ある子供が臺所に隠れようとして紙幣の包みにぶつかったらしく、包みはかまどの中へ。かまどの中の包みはあっという間に燃えだし、新聞紙の中の紙幣が露出するころには、王さんの母によって発見された。「目の錯覚では?」と王さんの母は何度も見直すが、かまどの中で燃えているのは確かに見慣れたお札なのであった。

これにパニックしたのは王さんではなく、母親のほう。悲鳴を聞いて駆けつけた王さんと家族、近所の人たちがなだめ、20分後にやっと泣き止んだという。王さんはやっとの思いでかまどから取り出した黒焦げの紙幣を段ボールに詰め、近所の銀行に相談に行った。

銀行によれば、完全に燃え盡きておらず紙幣と認識できる分については交換が可能であるとのこと。銀行では5人のスタッフを動員して、燃えカスの中から燃え殘った紙幣を探し、額面別に分け、パズルのように張り合わせ、4時間をかけて62枚の紙幣を交換可能と判定。合計3250元(約4萬円)を王さんに返還した。

王さんのお金はわずか10分の1となってしまったが、それでも、「皆さんにこれほどのお時間をとらせてしまいましたが、3000元ものお金を取り戻して下さりありがとうございました!」と、銀行員たちに心からのお禮を述べた。そして、さらに1萬元の現(xiàn)金を自身の口座から引き出し、「內緒ですが、このくらい取り戻せたことにしておかないと、母の心も休まらないでしょうから」と言って帰路についた。(翻訳?編集/愛玉)

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