中國メディアの新浪網(wǎng)などは17日、四川省綿陽市平武県法院（裁判所）はこのほど、同県內(nèi)で80歳の獨居男性が5月下旬に孤獨死した問題で、扶養(yǎng)義務を怠ったとして男性の息子と娘の計5人に、最高で懲役2年の実刑判決を言い渡したと報じた。

男性の長女と長男は結(jié)婚して四川省遂寧市で生活していた。2女や3女、4女はそれぞれ平武県內(nèi)の実家とは別の場所で暮らして農(nóng)業(yè)や商売で生計を立てていた。

2女は2010年に母親を引き取って同居を始めたが、父親は「よくかんしゃくを起こす」として引き取らなかった。そのため、父親の男性は獨居するようになった。

14年になると男性の健康狀態(tài)が悪化した。近隣の人が「だれも面倒を見ていない」として、男性を「低保戸」として認めるよう村に何度も陳情した?！傅捅酢工趣现囟趣握虾Δ浼膊·莿簝P能力を喪失した家庭を指し、行政からの支援を受けられることになっている。村側(cè)は検討を重ねた結(jié)果、男性を「低保戸」に認定した。

16年になると、男性は慢性気管支炎、肺気腫、虛血性の脳癥狀、急性胃腸炎などで入院治療を繰り返すようになった。村と醫(yī)療機関は男性の面倒を見ると同時に、息子や娘の全員に連絡して男性の世話をするよう説得を続けた。しかし息子と娘は責任を押し付け合い、ののしり合うなどで事態(tài)は進展しなかった。

男性は裁判所の出先機関である司法所に、息子と娘が扶養(yǎng)義務を果たすよう司法手段をとってほしいと訴えた。司法所も男性の息子と娘の5人に連絡したが、やはり責任を押し付け合って父親の世話をしようとしなかった。

司法所は男性に関連する資料を県法律援助センターに提出したが、男性の家を交代で數(shù)日おきに訪れて様子を見ていた村幹部が5月になり、男性が自宅內(nèi)で死亡しているのを発見したという。

平武県法院は、男性の息子と娘は扶養(yǎng)義務を怠ったとして、一審で長男に懲役2年の実刑判決を言い渡した。2女は懲役1年、執(zhí)行猶予2年、長女と3女、4女は懲役1年6カ月、執(zhí)行猶予2年とした。量刑の違いの理由については報じられていない。（翻訳?編集/如月隼人）