京都の伊勢丹でビックリ、「なぜ同じ國なのに違うのか」―中國人學(xué)生

日本僑報社    2018年9月24日(月) 15時0分

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日本と中國ではどちらが「自由な國」だろうか。寫真は京都。

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日本と中國ではどちらが「自由な國」だろうか。ハルビン工業(yè)大學(xué)の杜[王文]君さんは、「便利な國」である日本を訪れた際に感じた不自由さについて、作文に次のようにつづっている。

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中國人の先生から面白い話を聞いた。それは先生の娘さんが中學(xué)生の時に日本に行った時の話だ。日本から中國に戻る時、先生が娘さんに「何を持ち帰りたい?」と聞いた。すると「自販機がいい」と返事した。その話を聞いてクラスのみんなは思わず笑い転げた。今の中國には所々にたくさんの自販機があるからだ。みんなの笑いが止まったあと、先生が改めて「日本の自販機は本當に便利ですよ」と言った。

去年の夏休みに、僕は短期留學(xué)で京都に行った。京都の夏はすごく暑かった。道をちょっと歩くとすぐ汗をかいてしまって、とても辛かった。でも道のあちこちにジュースを売っている自販機がたくさんあった。ポカリやカルピスなどはどこでも簡単に買えた。自販機のすぐ橫にゴミ箱があって、飲みきったボトルを捨てるのも便利だった?!溉毡兢巫载湙Cは本當に便利だな」と僕は感心した。

ホテルに帰る途中、なんとなくタバコを吸いたくなったので、どこかの自販機で買おうかと思ったら、予想外のことが起こった。タバコの自販機はジュースの自販機と違って、お金を入れてボタンを押すだけではタバコは出てこないのだ。その自販機をよく見たら、変わったところを見つけた。何か特別なカードが必要らしい。気になって日本人の知り合いに聞いたら、そのカードは20歳以上の者しか手に入れられないそうだ。

「便利なはずだったのに、意外に不便なところもあるな」と僕は改めて思った。日本はある意味で「便利な社會」を求めている國である。日本にいる間に、新幹線や地下鉄でどこにでも行ける便利さ、100円ショップで生活必需品が安く買える便利さ、ネットで検索すればなんでも解決できる便利さなどをよく感じていた。でも、この便利さを保つために、みんなはたくさんのルールを守らなければならない。それを逆に考えると、不便となってしまう。何かをしようとする時には、それに関するルールを守りながらやらなければならない。それで不自由さや面倒くささなどを感じることもありうるのだ。特にこの不自由さは初めて日本に行く外國人にとって、日本人よりもっと辛いのではないのかと思っている。

僕自身の経験から言うと、初めて日本に行ったら多かれ少なかれ不自由を感じることがある。ひんしゅくを買いたくないので、なるべく現(xiàn)地のルールを守るからではないだろうか。ルールには納得できることもあるが、できないこともある。

大阪でエスカレーターに乗った時にみんなは右にずらりと並んでいるので、僕も同じようにした。でも京都駅に著いて、伊勢丹で買い物した時、不思議なことが起こった。エスカレーターに乗る人はみんな左に並んでいた?!袱嗓Δ筏仆竾胜韦衰ē攻飑`ターの乗り方が違っているんだ」と僕は迷った。ネット上の資料では、それは1970年の「大阪萬博」と関係があるらしい。このようなところは外國人にとって迷惑なほどではないが、不便さを感じかねない。つまり、日本はもっと便利な社會になっていくと共に、不便さも生じているわけだ。この不便さは特に外國人が不自由と感じさせられがちだ。

一方、中國は日本に比べ、便利な社會を構(gòu)築するのに強い力を入れていない。そのおかげで、人々はより自由に暮らしている。もちろん、日本と同じようにちゃんとルールを守っている。でも、初めて中國に來る人があるルールに戸惑って、おかしいことをしてしまっても、誰も突っ込んだりしないし、「あの人おかしい」とも思わない。恥を感じることはなく、誰でも気楽に過ごせるのだ。この自由を感じさせる雰囲気こそ、中國の新たな魅力の一つだと思う。中國に來て、この自由の素晴らしさを思う存分味わってください。(編集/北田

※本文は、第十三回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集「日本人に伝えたい中國の新しい魅力」(段躍中編、日本僑報社、2017年)より、杜[王文]君さん(ハルビン工業(yè)大學(xué))の作品「自由な世界へようこそ」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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