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私は日本に來てから、貓を好きになった。日本人の生活の中、貓の存在が大きいようである。宅急便のキャラクターも貓。忙しい時は「貓の手を借りたい」という。何故、「犬の手を借りたい」と言わないのだろうか。
私は日本に來てから、貓を好きになった。日本人の生活の中、貓の存在が大きいようである。宅急便のキャラクターも貓。忙しい時は「貓の手を借りたい」という。何故、「犬の手を借りたい」と言わないのだろうか。
家の近くの駐車場に數(shù)匹の野良貓が暮らしている。野良貓とはいえ、見た目はきれいである。冬、貓たちは車の上に登って、ひなたぼっこをする。夏、晝間は暑いので、貓たちの姿があんまり見えない。夕方になると、貓たちが続々と駐車場に現(xiàn)れて、帰宅する人たちと遊ぶ。
隣人たちがよく野良貓のためにお菓子をあげたりしている。野良貓のお蔭で、本來沈黙する人間たちが會話をするようになった。近隣の人々のコミュニケーションが増える。貓が大人たちの距離を縮まらせた。私はしばしば、貓を撫でて、貓に小さい聲で話しかけるサラリーマン風(fēng)の人を見かける。きっと日々の疲れが貓によって癒されるだろう。貓も隣人のようになった。毎日、私が貓たちと會う度に、會釈するようになった。
ある日、家のポストに一枚の手紙が入れられた。なんと貓からの手紙であった。貓の寫真も載っていた。貓の口調(diào)でとても丁寧に挨拶されていた?!袱长螭摔沥?、茶々丸です。ぼくは長い間、この界隈で地域貓として皆さんにかわいがっていただいてきましたが、ご縁がありまして、3月8日をもって小田原市の動物好きの男性が住む家にもらわれて行きました。ぼくが急にいなくなって寂しく思っている人がいるかもしれないので、ひとことお手紙でご挨拶させていただくことにいたしました…」なるほど、初めて「地域貓」という言葉を知った。貓がまるで人間のように禮儀正しく振る舞う。なんだか気持ちが暖かくなった。
ちなみに、私は女優(yōu)の石田ゆり子さんが好き。そして、しばしば石田さんのインスタグラムを覗いている。彼女は4匹の貓と1匹の犬と一緒に暮らしている。貓と犬に子供のように愛情を捧げているといつも感心する。貓と犬の寫真と動畫を見るたびに、石田家の貓?犬は世の中一番幸せな動物だと思った。きっと、日本中、幸せな貓が大勢いるはず。近年、貓ブームがだんだん進(jìn)んでいて、なかなか止まらないようだ。
貓を溺愛する事象から日本人の動物観を探究したい。日本人ほど動物好きな國の人はいないのではないか。どこどこの川に、あるかわいい動物が現(xiàn)れた、とテレビのニュースが大きく取り上げるわけである。
テレビの動物番組はいつも人気が高そうである。貓?犬など赤ちゃん動物が続々登場すると、ゲストと観衆(zhòng)は「かわいい」と歓聲をあげる。その光景を見る度に、動物番組は動物のかわいさだけを表現(xiàn)していて、何かもの足りないと感じる。
昔、中國で見た「動物世界」という人気のテレビ番組を思い出した?!袱长蝿游锓Mは事実、他のテレビ番組は噓つきかもしれない」、これはうちの父の教えである。その動物番組は動物のかわいさを表現(xiàn)するだけではなく、動物世界の殘酷さもちゃんと伝えていた。動物世界には「弱肉強(qiáng)食、適者生存」の法則がある。皆は生き延びるために戦い、常に殘酷さを見せるはずである。
アフリカでは、チンパンジーは「肉食の猛獣」扱いである。日本ではタレント扱いで、派手な服を著たチンパンジーがいる。かつて、「天才!志村どうぶつ園」の天才チンパンジー「パンくん」は女性襲撃事件で引退、極めて遺憾であった。いくら賢くかわいいと言っても、動物は人間と同じ扱いをしてはいけない。動物と人間はいつでも感情を通じるとは言えない。十分な注意を払わなければならない?,F(xiàn)実の中、飼い主がペットに襲われることは少なくない。赤ちゃん熊はかわいいが、大きくなった熊は時々住居を攻撃する。動物園では、常に子供に向け、動物との觸れ合いイベントを開催するが、學(xué)校と家庭はもっと子供に動物の本性を教えるべきだと思う。
十?dāng)?shù)年前、大學(xué)院の指導(dǎo)教授が私と世間話をしていた時、「日本人はだまされやすい」と教えてくれた。今、動物に優(yōu)しすぎる日本人の言動を思えば、その純粋さを保つ精神的な一面があると思う。自分の住む地域では「地域貓」が存在することで、平和一色の風(fēng)景が増えつつある。それにしても、人間として、優(yōu)しさを忘れず、懐疑的な精神をも忘れずに生きよう。
■筆者プロフィール:黃 文葦
在日中國人作家。日中の大學(xué)でマスコミを?qū)煿イ?、両國のマスコミに従事。十?dāng)?shù)年間マスコミの現(xiàn)場を経験した後、2009年から留學(xué)生教育に攜わる仕事に従事。2015年日本のある學(xué)校法人の理事に就任。現(xiàn)在、教育?社會?文化領(lǐng)域の課題を中心に、関連のコラムを執(zhí)筆中。2000年の來日以降、中國語と日本語の言語で執(zhí)筆すること及び両國の「真実」を相手國に伝えることを模索している。
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