2020年2月11日、環(huán)球時報は、新型コロナウイルスの感染が拡大している中、臺灣と香港は経済的な打撃を懸念していると伝えた。

記事によると、臺灣メディア?聯(lián)合新聞網は「運行停止の航空便が増え続けており、2月末までに臺灣の航空會社の三大ドル箱路線のうち、2位の中國路線と3位の香港?マカオ路線だけで600以上のフライトが停止するほか、その他の路線でもキャンセルや変更が相次いだため、合わせて700以上のフライトがキャンセルになる。運営コストが高い航空會社にとって、この打撃は昨年の2回にわたるボイコットより痛手になる」と伝えた。

その上で、「観光業(yè)では、中國人観光客がゼロとなり、香港人とマカオ人も14日間の隔離が必要であるため、訪臺者數(shù)が大幅に減少している。また、他の外國人旅行者の數(shù)も明らかに減少しており、旅行會社やホテル、航空會社は非常に苦しい狀況になっている」と紹介。マリオットホテルの劉文治（リウ?ウェンジー）董事長は、「新型コロナウイルスの問題が起きて以降、キャンセルの電話が止まらず、業(yè)績は3分の1になった」と述べているという。

行政院政務委員の張景森（ジャン?ジンセン）氏は、「新型コロナウイルスが6月まで続くと、観光業(yè)の損失は1800億臺灣ドル（約6584億円）に達するだろう」との見方を示した。しかし業(yè)界では、旅行會社、ホテル、観光バス、免稅店、各種売店、飲食業(yè)などを含めると、全體での損失は2000億臺灣ドル（約7315億円）を超えると見ているという。このため、記事は「倒産の波が出現(xiàn)したら、その影響は個別の業(yè)者のみならず、多くの従業(yè)員も失業(yè)して生計が成り立たなくなる恐れがあり、社會問題になる」としている。

このほか、香港が受ける影響も甚大だと紹介。ポール?チャン（陳茂波）財政官は9日、「新型コロナウイルスが香港経済に與える影響は、2003年の重癥急性呼吸器癥候群（SARS）の時を上回る可能性が高い」との見方を示した。

また、「香港の就職市場は大きなプレッシャーに面しており、今月中旬に発表される最新の失業(yè)率は、昨年第4四半期の3．3％より高くなる見込み」と記事は紹介。旅行業(yè)と小売業(yè)の弱さが香港経済全體に與える影響は大きく、企業(yè)も従業(yè)員も収入が大幅に減少し、資金繰りが悪化する可能性があるという。（翻訳?編集/山中）