中國メディアの工人日報は24日、「黨員注意！微信でこれらの情報を発信してはならない、深刻な場合には黨籍を剝奪される！10月1日から実施！」と題する記事を発表した?！钢袊伯b黨紀(jì)律処分條例」の2018年版の施行を受けたもので、中國人が多く用いるSNSの微信（ウィーチャット、中國版LINE）での書き込みも例外ではないとした。

「中國共産黨紀(jì)律処分條例」の改正は2015年以來3年ぶり。これまでと同様、黨員としての最も重い処罰は黨籍の剝奪だ。

最も厳しいく処罰される行為は、インターネット?放送?出版物?チラシ?講演?フォーラムを通じて「自らがブルジョワ階級自由化の立場と表明し、（黨の）4項目の基本原則に反対し、黨の改革開放政策に反対する文章や聲明を発表すること」とされている?！?項目の基本原則」は社會主義、人民民主専制、中國共産黨の指導(dǎo)、マルクスレーニン主義?毛沢東思想の4點を堅持することを指す。

他の処罰対象行為では、「重大な場合には黨籍剝奪」とされているが、上記の「ブルジョワ階級自由化の立場表明」関連に対しては、「黨籍剝奪」とだけ書かれている。

記事がその他に紹介した処罰対象行為としては「重大な大原則の問題において、黨中央と異なる言論と行動があった場合」「黨中央の大きな政策方針についてみだりに議論し、黨の集中統(tǒng)一を破壊した場合」「匿名での誣告、意図的にデマを流した場合」「黨の基本理論や基本路線に反対する組織を作ったり參加した場合、集會やデモ、座談會を行った場合」「宗教活動やカルトに參加した場合」などが挙げられている。

ただし、これらの処罰対象行為は、2015年版と大きな違いがあるわけではない。工人日報は、中國の官製労働組合の中華全國総工會の機関紙であり、當(dāng)局の意向を受け、限られた「友だちとの會話」という性格の強い微信もインターネットの利用であるからには規(guī)則適用の範(fàn)囲になると「念を押した」可能性もある。新浪網(wǎng)、環(huán)球網(wǎng)など中國の多くのニュースサイトが同記事を転載した。

2018年版の「中國共産黨紀(jì)律処分條例」が15年版と大きく異なる部分は、黨中央の方針に「隠れて抵抗する」行為を重視した點で、処罰対象として「表裏が異なり、表では（黨中央の方針に）に従い裏では違反し、上も下も欺く」などの場合を追加した。

また、黨中央が腐敗の取り締まりや業(yè)務(wù)遂行狀況を監(jiān)視しするために派遣する「巡視巡察」チームに対して「干渉妨害したり改善要求に従わない」場合も処罰の対象とした。

習(xí)近平政権は國內(nèi)政治で、「強力で一本化された指導(dǎo)體制の確立」と「庶民が納得する、清潔で高能率な黨運営」を両立することに力を入れてきた。しかし、黨員の処罰について「表では従い裏では違反し」といった文言を追加したことからは、実際には抵抗の動きが根強いことを感じ取ることもできる。（翻訳?編集/如月隼人）