パキスタンのカデリ宗教相が19日、最近著任した中國(guó)の姚敬駐パキスタン大使と會(huì)談し、中國(guó)の新疆ウイグル自治區(qū)における宗教政策を批判したとの報(bào)道について、中國(guó)外交部の耿爽報(bào)道官は25日の定例記者會(huì)見(jiàn)で、「まったく根拠のない歪曲（わいきょく）報(bào)道」と激しく批判した。

米國(guó)政府運(yùn)営の國(guó)際ラジオ局であるボイス?オブ?アメリカは、中國(guó)語(yǔ)版サイトの美國(guó)之聲でこの件を取り上げ、カデリ宗教相が新疆ウイグル自治區(qū)における中國(guó)の政策について「かえって過(guò)激派の立場(chǎng)を強(qiáng)くしてしまうだけ」と批判したと伝えた。

耿報(bào)道官は、美國(guó)之聲などが発表したカデリ宗教相が中國(guó)を批判したとする報(bào)道について、「一部の外國(guó)メディアが會(huì)談について根拠のない歪曲報(bào)道をした。中國(guó)は斷固として反対することを表明する」と報(bào)道を批判?！钢袊?guó)はパキスタン政府の宗教問(wèn)題の調(diào)和のための努力を稱(chēng)賛する。（中國(guó)とパキスタン）雙方の宗教問(wèn)題についての立場(chǎng)は一致している」などと述べた。

中國(guó)の対ウイグル族政策については、米國(guó)やドイツ、フランスなどから人権抑圧として批判の聲が上がっているが、イラン、サウジアラビア、トルコ、インドネシア、マレーシアなどイスラム國(guó)家からは公式な批判の聲が上がっていない。

美國(guó)之聲はこの事態(tài)を、トルコやイランは自國(guó)が國(guó)內(nèi)外で問(wèn)題を多く抱えているために、中國(guó)國(guó)內(nèi)の問(wèn)題にかかわっている余裕がないと指摘。さらに、多くの國(guó)に経済分野で中國(guó)との協(xié)力を推進(jìn)したいとの思惑があると分析した。

イスラム教徒は、地域や民族を超えた強(qiáng)い連帯感を持っている。したがって、イスラム教信者に対する不當(dāng)な扱いと感じる事件などがあれば、遠(yuǎn)く離れた地域の出來(lái)事であっても怒りや不快感を強(qiáng)く感じることが普通だ。しかし、イスラム教が主導(dǎo)的な立場(chǎng)にある國(guó)でも、いわゆる「イスラム教原理主義」あるいは「過(guò)激派」に対する見(jiàn)方は冷淡だ?！冈碇髁x者」の主張が、現(xiàn)行のイスラム教國(guó)の體制転覆に直結(jié)することと、一般のイスラム教信者にとっても、一般人の無(wú)差別殺傷を行うことは信仰の立場(chǎng)からも受け入れられないとみなされていることなどが理由とされる。

従って、仮にカデリ宗教相が中國(guó)の政策を批判したことが事実としても、「過(guò)激派は容認(rèn)できない」點(diǎn)で雙方は一致しており、中國(guó)側(cè)の「手法」に対する批判だったと推測(cè)できる。

しかし中國(guó)はこれまで長(zhǎng)い時(shí)間をかけて、パキスタンと極めて親密な関係を構(gòu)築してきた。その最大の理由は「インドの存在」だ。中國(guó)とインドは雙方とも、現(xiàn)在では安定した関係を模索しているが、現(xiàn)実問(wèn)題として國(guó)境線をめぐる対立が存在し、1962年の中印國(guó)境紛爭(zhēng)などのように実際に戦爭(zhēng)を起こしたこともある?，F(xiàn)在でもしばしば軍事的緊張が高まる関係だ。

パキスタンは、インドとは敵対関係にあり、実際の戦爭(zhēng)も複數(shù)回発生している。このため中パ両國(guó)は「インドへの対抗」という思惑で密接に結(jié)びついた。

パキスタン高官による、中國(guó)を批判する発言があったとすれば、これまでの両國(guó)関係からして極めて異例の事態(tài)だ。（翻訳?編集/如月隼人）