中國メディアの參考消息は27日、ロシアでの報道を引用してイスラエル最大の港であるハイファ港の一部を、中國企業(yè)が租借すると報じた。イスラエルを巡る安全問題で、懸念の聲が出ている。

ハイファ港はイスラエル當(dāng)局が統(tǒng)括的に整備?管理?運営をしてきた。數(shù)年前から、新たなふ頭を作る計畫が持ち上がり、民間企業(yè)への委託の考えが打ち出された。その結(jié)果、港灣の運営を手掛ける上海國際港務(wù)が新ふ頭の25年間の租借権を獲得したという。新ふ頭の供用は2021年の予定とされる。

米國防総省で特殊作戦や低強(qiáng)度紛爭擔(dān)當(dāng)の次官補を務(wù)めた経験もあるセス?クロプシー氏は、地中海に展開する米海軍艦隊は、中國企業(yè)がハイファ港の一部を租借していることで、イスラエルの港に寄港しなくなる可能性があると指摘。

クロプシー氏は、中國企業(yè)がハイファ港に存在しても米國とイスラエルの協(xié)力體制には影響しないと分析。ただし、イスラエルは貿(mào)易やエネルギー、安全問題で海路に大きく依存していると指摘した。

クロプシー氏はさらに、イスラエルと米國は國際秩序の分野で利益が合致しており、地中海東部の情勢は、イスラエルという秩序を保った國をどれだけ尊重するかに大きく関係していると述べた。

クロプシー氏が直接指摘したわけでないが、中國絡(luò)みなどで米國とイスラエルの方向性が大きくずれてしまった場合、周辺地域の情勢に大きな影響が出ると言ったに等しい発言だ。

中國はイスラエルのもうひとつの地中海に面した港であるアシュドッド港のふ頭建設(shè)にも手を挙げている。記事は、中國が「一帯一路」政策の一環(huán)として、地中海の港を確保する動きに出ているとの見方を紹介した。またイスラエル國內(nèi)では、イスラエル政府上層部の一部に、米國に対する依存度を低下させる戦略構(gòu)想が存在する見方もある。同國では「米國の主要なライバルを重要港灣に入らせる決定をしたのはだれか」との“犯人捜し”も始まっているという。

中國企業(yè)の中遠(yuǎn)海運港口は2016年、歐州連合（EU）から國有資産売卻による債務(wù)圧縮を義務(wù)づけられたギリシャ政府から、同國の重要港灣であるピレウス港の管理?整備?開発の権利を買収した。中國にとってピレウス港も「一帯一路」構(gòu)想の重要拠點とされる。（翻訳?編集/如月隼人）