拡大
ダイエット効果を稱して販売されていたコーヒーに、使用禁止の危険成分が含まれていたことが分かった。飲用しつづけると死に至る可能性もあるという。畫像はインターネットに殘っていた同商品の販売用寫真。「1カ月で4~10キログラムの減量」などと書かれている。
中國中央電視臺は9月30日、ダイエット効果を稱して販売されていたコーヒーに、表示されていた成分が全く含まれておらず、代わりに使用が禁止されている危険な成分が含まれていたと報じた。飲用しつづけると脳卒中などを起こし死に至る可能性もあるという。
■ 表示の有効成分含まず、代わりに危険成分
同商品は、インターネット通販の人気商品だったという。中央電視臺は、3日間にわたり飲用した女性の証言を紹介した。體重が減ることはなかったが、吐き気や意識がぼんやりするなどの癥狀が出現(xiàn)したという。同女性は「私は數(shù)回しか飲まなかったので軽い癥狀で住んだと思う。癥狀が重くなれば、拒食癥と同様の狀態(tài)になったと思う」と述べた。
江蘇省淮安市の食品薬品検験所(食品薬品検査所)が同商品を分析したところ、成分と表示しているL~カルチニンは全く含まれておらず、代わりにシブトラミン塩酸塩が検出された。
L~カルチニンはビタミンに似た働きを示す物質(zhì)で、ヒトの體內(nèi)で脂肪燃焼を促進することが確認されており、「ダイエット」効果を期待して同物質(zhì)を含む商品を利用する人もいる。シブトラミン塩酸塩には食欲抑制作用がある。以前には肥満癥の治療薬としてよく使われたが、高血圧や肺高血圧、心拍數(shù)上昇などの副作用があるため、多くの國で使用が禁止された。副作用により脳卒中を起こしたり、最悪の場合には死亡に結(jié)びつくこともあるという。
中國でも2010年に製薬原料としてのシブトラミン塩酸塩の製造と販売、使用が禁止された。もちろん食品への添加も認められていない。
■ 依存性を生じさせる成分も含有
同商品はフェノールフタレインも含有していたことが分かった?;窗彩肖问称匪a品検験所の周天紅副所長はフェノールフタレインの人體に対する影響を「アレルギー反応を起こす場合もある。女性の場合には月経不順を起こす場合もある」と説明。周副所長はさらに「長期に渡り摂取した場合、依存癥が発生する」と説明した。
なお、フェノールフタレインはヒトに対する発がん性があり、生殖細胞の変異を起こすことも確認されている。
■ 実在するメーカーの商品を裝って販売
淮安市食品薬品検験所からの通報を受け、警察が捜査を開始した。商品には広東省広州市內(nèi)にある健康食品メーカー名や住所が表示されていた。警察が調(diào)べたところ、該當する企業(yè)は実在していたが、問題の商品は生産していないことが分かった。警察は、同メーカーの商品に見せかけて、別の業(yè)者が違法に生産したものと判斷した。
警察によると、ネット通販の記録を調(diào)べたところ、販売開始は約1年前。ある夫婦名義で出品された商品で、購入した人は約1萬人、取引総額は100萬元(約1660萬円)近くに上っていた。
1缶あたりの原価は18元(約298円)程度で、販売価格は69元以上だった。実際には「販促キャンペーン」を?qū)g施していた関係で、出品者は50萬元(約828萬円)前後の利益を得たと見られるという。
■ 各地警察が「トン単位」で押収
警察はすでに、同商品をネット通販に出品した夫婦の身柄を拘束し、取り調(diào)べを開始した。夫婦は出品の事実を認めたが「私たちだけではない。數(shù)百人がやっている」と供述したという。
警察はその後、缶に詰める前の「ダイエット用コーヒー」を扱っていた人物を次々に検挙した。河南省鄭州市では、家畜用飼料の袋につめられていた「コーヒー」2トンが押収された?;窗彩芯欷獯毪辘巍弗畅`ヒー」6トンを押収したという。
記事は、中國では2017年時點で、「肥満」と判斷される人の率が12%に達するなどで、ダイエット用品への注目が高まり、市場規(guī)模が急拡大していることが、問題あるダイエット食品の橫行に結(jié)びついていると分析。個別の通販サイトでも、2017年上半期に「ダイエット」で検索した人が延べ6億人を突破した事例もあるという。(翻訳?編集/如月隼人)
Record China
2018/9/21
Record China
2018/9/17
Record China
2018/9/12
Record China
2018/9/4
Record China
2018/8/31
ピックアップ
we`re
RecordChina
この記事のコメントを見る