2018年10月1日、中國(guó)メディア?環(huán)球網(wǎng)は、中國(guó)人民銀行（中央銀行）が公表した「今年8月の金融機(jī)関の各種預(yù)金殘高増加率が約40年ぶりに9％を下回った」とするデータを引用し、「中國(guó)人が貯金をしなくなっている」として記事を掲載した。

記事によると、國(guó)民の預(yù)金率の減少はより深刻なようで、2008年から18年までのたった10年間で18％から7％にまで減少したことが伝えられている。

次に、黒竜江省の張さんの事例を紹介。張さんは長(zhǎng)年節(jié)約を続けてきたが、退職後は年に5～6回は海外旅行へ出かけ、ついには海南島の三亜市に不動(dòng)産を購(gòu)入。銀行の預(yù)金殘高は「數(shù)萬(wàn)元のみ」という。

記事は、張さんの生活は「現(xiàn)在の中國(guó)人の消費(fèi)傾向そのもの」と伝えている。國(guó)民は貯金よりも買(mǎi)い物、資産運(yùn)用や不動(dòng)産にお金を使い、これが「経済成長(zhǎng)を推進(jìn)する起爆剤となっている」としている。

記事によると、アリババ（阿里巴巴）傘下の「余額寶」を含むマネー?マーケット?ファンド（MMF）の収益率は今年に入って低迷が続いている。余額寶は9月末、年収益率が3％を下回って2．81％となり、銀行の金融商品の収益率も減少が続いているという。この影響を受けて、國(guó)民の預(yù)金率は「回復(fù)」しないのだろうか。

記事は、近年MMFで資産運(yùn)用する若者が増加していることを紹介?！搞y行より金利も使い勝手も良いから」だという。今年6月までに、余額寶の資産運(yùn)営會(huì)社である天弘基金管理の資金規(guī)模は1兆4000億元（約23兆2000億円）を超えたと伝えた。

さらに記事はデータ分析會(huì)社Windが公表した「MMFの資産規(guī)模は2017年末の7兆1000億元から18年8月の8兆4000億元にまで増加した」というデータを紹介。預(yù)金率減少の大きな要因と言えるとした。

不動(dòng)産にも注目すべきである。記事によると、今年上半期、中國(guó)の26の上場(chǎng)銀行のうち19の銀行で不動(dòng)産貸出殘高が昨年同時(shí)期を上回った。中國(guó)人民銀行も、8月の融資額は1兆2800億元と公表し、「住宅部分が7012億元増加した」としている。

専門(mén)家は「預(yù)金率の低下は、社會(huì)全體の債務(wù)返済圧力を増大させ、國(guó)家金融のリスク耐性を下げる」と危懼しているという。一方で記事は、中國(guó)人民大學(xué)が公表した報(bào)告書(shū)を引用し「預(yù)金増加率の鈍化が將來(lái)常態(tài)化しても過(guò)度な心配は必要ない。預(yù)金率の低下は言い換えれば大量に資産運(yùn)用できる要素があるということで、國(guó)民の投資チャネルが増えている」という楽観的な意見(jiàn)も伝えている。（翻訳?編集/和田）