中國(guó)メディアの新京報(bào)は11日、貴州省安順市公安局（安順市警察）が同日、インターネットを通じて「政府が獨(dú)身男性に対して、ロシアと日本から美女を『輸入』してあてがう」と主張する動(dòng)畫を発信したとして、男2人に3日間の行政拘留の処罰を科したと報(bào)じた。

動(dòng)畫は、出演した男性2人に対してまず、「奧さんはいますか」と質(zhì)問。2人が「いません」と答えると、撮影者側(cè)が「（地元）政府がロシアと日本から大量の美女を『輸入』して、未婚男性に配ります」と説明。さらに「攜帯電話は常に電源を入れた狀態(tài)にしておきなさい。政府から通知があった場(chǎng)合、すぐに受け取りに行かねばなりません」などと“アドバイス”したという。

中國(guó)では産児制限の影響で男児の出生率が異常に高くなり、男性の結(jié)婚が困難になりつつあるとされる。農(nóng)村部住人や経済基盤のない男性ほど、結(jié)婚が難しいとされる。安順市警察によると問題の動(dòng)畫は、當(dāng)局の貧困対策関係者が制作したと誤解される內(nèi)容だったという。

警察は動(dòng)畫制作にかかわった者のうち、同市紫雲(yún)県貓営鎮(zhèn)に住む男2人の身柄を拘束した。2人の供述によると、ネットで似たような動(dòng)畫を見て、面白いと思ってまねをして制作してSNSの「友だち」に配信したという。

警察當(dāng)局は治安管理処罰法第25條にもとづき、2人の行為は「虛偽の事実を散布して公共の秩序を故意に亂した」ものとして、行政拘留を科したという。行政拘留とは比較的軽微な違法行為に対して警察などが裁判なしで科すことのできる処罰。

処罰の理由となった動(dòng)畫は常識(shí)的に考えれば「ジョーク」であり、社會(huì)秩序に大きな混亂を引き起こすとは考えにくい。しかし中國(guó)當(dāng)局はネットによるデマ拡散で、當(dāng)局に対する信頼が低下することなどを強(qiáng)く警戒している。2人に「実刑」を科したことには一罰百戒の意図があったと解釈できる。（翻訳?編集/如月隼人）