2012年10月7日、ロシアのラジオ局「ロシアの聲」サイトは、メコン川の水資源問題が中國と近隣諸國間の衝突や戦爭の導(dǎo)火線に成り得るとの見方を示した。8日付で環(huán)球時報（電子版）が伝えた。

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メコン川は中國、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムの6カ國を流れる國際河川。中國が自國內(nèi)のメコン川（中國國內(nèi)の名稱は瀾滄江）流域に新たな水力発電所5カ所の建設(shè)を計畫していることが下流域各國の不満と不安をかき立てており、水資源問題が各國間の衝突の導(dǎo)火線になる可能性がある。

中國では、水力発電所建設(shè)のために流域住民數(shù)萬人が移転し、長い歴史を誇る地域が消失するのは珍しいことではない。中國政府はこうした犠牲に関し、安価な電力の獲得や水害の防止など、経済的な効果によって十分カバーできると認(rèn)識している。

しかし、メコン川の狀況では、國內(nèi)以外にも近隣諸國との問題が存在しており、ラオスやタイ、カンボジア、ベトナムは水力発電所建設(shè)によるメコン川の水量の変化や悪影響の発生を危懼している。

ベトナムのチュオン?タン?サン國家主席はウラジオストクで今年9月に開催されたアジア太平洋経済協(xié)力會議（APEC）首脳會議で、「メコン川の水資源の管理と有効利用はすでに切迫した問題となっており、ベトナム最大の穀物産地にマイナスの影響をもたらしている」と発言。ラオスや、中國と良好な関係を保っているカンボジアも水力発電所建設(shè)計畫に対する懸念を表明している。

さらに近隣諸國は、メコン川の案件だけでなく、南シナ海での領(lǐng)有権問題など、中國が東南アジア地域での影響力を絶えず増強(qiáng)させていることに対しても不満を示している。こうした狀況において、一部の國は米國のアジア重視戦略を中國とのバランスを保つ有効な要素とみなしている。ベトナム政府は11年、米海軍艦艇のカムラン灣への寄港をベトナム戦爭後初めて認(rèn)めた。さらに今年6月には、パネッタ米國防長官がカムラン灣を訪問した。また、ベトナム首脳はAPEC首脳會議で、「メコン川下流の國は米國や日本と協(xié)力する必要がある」と話し、中國を牽制している。

こうした狀況について、ロシアの外交関係者は「ロシアにとってメコン川の問題は直接関係はないが、東南アジア情勢の緊張はロシアにも不利益をもたらす」と認(rèn)識しているという。（翻訳?編集/HA）