臺風が來ると嬉しい!?香港人と計畫的な香港の臺風対応

フライメディア    2018年10月24日(水) 8時30分

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世界的に異常気象が顕著になっている近年だが、今年も日本や香港を襲った臺風や暴雨の様子は記憶に新しい。今年の臺風では日本の鉄道各社の計畫的運休が話題になったが、香港では更に徹底した対応が行われているのでご紹介したい。

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世界的に異常気象が顕著になっている近年だが、今年も日本や香港を襲った臺風や暴雨の様子は記憶に新しい。今年の臺風では日本の鉄道各社の計畫的運休が話題になったが、香港では更に徹底した対応が行われているのでご紹介したい。

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當?shù)叵愀郅扦衔簸榕_風の被害が多い。その為、臺風に強い都市作りの一環(huán)として政府による気象ガイドラインが設(shè)けられている。日本のように鉄道各社がそれぞれに検討をしてまちまちの対応をするのではなく、政府がガイドラインとして定めているので、臺風時の対応が非常に明快なのである。

香港天文臺(日本の気象庁にあたる機関)のアプリから抜粋した臺風シグナルの一覧を見ると、臺風はシグナルによって表されており、それぞれのシグナルごとに行うべき対応が決まっている。

まずシグナル1の場合は『T1』と表記され、『スタンバイ』を意味する。これは香港の800km圏內(nèi)に臺風が接近中なので、今後のルートに注意しなさいという意味になる。

シグナル3は『T3』と表記される。シグナル3は『強風警報』を意味し、このシグナルが出ると幼稚園は自動的に閉園となり、また各地へのフェリー欠航も有り得る。

次にシグナル8『T8』は『暴風警報』となる。香港では年に數(shù)回、このT8が発令される。このシグナルはそれぞれの風の向きを表すマークと共に表示され、T8が発令されると學校?商店?オフィス?テーマパーク?証券所などは基本的に閉鎖される。交通機関は順次運休となる。シグナル8以上が発令されることは、この香港でも滅多にない事である。

シグナル9『T9』は臺風が香港に直撃をするという意味で、この時點で地上を走る交通機関はほぼ無くなる?,F(xiàn)狀で最大シグナルは『T10』でハリケーン警報となる。今年の9月16日、超大型臺風「山竹」が香港を襲い、2年連続でT10が発令されている。10數(shù)年香港に住んでいる筆者も、T10を経験したのは數(shù)える程しかない。

「山竹」ではかなり多くの木が倒れ、窓ガラスが割れたり浸水するという莫大な被害があったにも関わらず、けが人は多數(shù)いるが死亡者は無しという発表であった。この臺風に備え、政府は漁村の村人を非難させたり市民への警報を何度も出しており、事前の警報や準備の所以ではないかといわれている。

臺風シグナルが10から8に下がり、更に3になった時點で記録をした筆者のスマートフォンの畫像を見てみよう。天文臺のアプリを開くと分かりやすいマークが並んでおり、一目で現(xiàn)狀が理解できて、自分がどう動くべきか判斷ができる。また、天文臺からはプッシュ通知で何度も「事前」にシグナル情報が流れて來る。

「事前」にというのは、つまり、T3からT8へ、急にシグナルが変わることはなく、事前に予告があるのである。「今日の午後何時頃、シグナル8になる予定」とか「明日の朝には狀況を見ながらシグナルを下げる」という情報が、攜帯やテレビ畫面を通してきちんと事前予告として伝えられるのである。

シグナル8になれば基本的にオフィスも閉鎖となるが、出勤や退勤する人の動きを考慮して事前予告がきちんとされ、結(jié)果的に計畫的に動くことができる。會社でよくある光景としては、「○時頃にシグナルが上がるので、仕事が落ち著いた人から順次退勤をしなさい」という會社判斷によるアナウンスである。これは一斉に人が動くことで混亂しないように、また社員の移動中の安全を考えたものであり、殆どのオフィスではこのようにシグナルの予報を考慮しながら個々に対応がされている。

ちなみに、香港では雨量によってシグナルが分かれる暴雨警報も設(shè)定されており、シグナルごとに「外出を控える」「幼稚園閉園」などのガイドラインも設(shè)定されている。香港という土地柄、気象被害が多い場所であるが故に構(gòu)築されたガイドラインであるが、今後世界的に気象異常が出てくる中でそれぞれの良いところを相互に取り入れていく事も必要になるのではないか。

予斷となるが、香港人は臺風が來るとそわそわする。また、にわか気象予報士であるかのように、臺風の進路を予想する人も多く出てくる。シグナル8になると會社も休みとなるため、勤め人の多くはT8という堂々と休める狀況が嬉しいようである。シグナル8の間は外出できないので家にいるしかないのだが、日頃忙しくしている香港人が身體を休めたり 家族で麻雀などをして過ごす良い時間なのかもしれない。(提供/フライメディア)

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※株式會社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中國、臺灣、香港のリサーチ、撮影コーディネーションサービスをご提供している會社です。 本日御紹介した「香港臺風警報」関連についてもっと知りたい方は、是非弊社のホームページをご覧頂き、お問い合わせください。

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