安倍首相が15日、消費(fèi)稅率を予定通り2019年10月に10％に引き上げる方針を示したことを受け、臺(tái)灣や香港では日本旅行をする際の出費(fèi)を論じる報(bào)道が相次いだ。「日本旅行が高くなる！」「財(cái)布が泣く！」といった表現(xiàn)も見(jiàn)られる。

臺(tái)灣や香港では日本への好感度が高いこともあり、日本旅行をする人が極めて多い。日本政府観光局によると、17年通年で日本を訪問(wèn)した臺(tái)灣人は約456萬(wàn)4000人、香港人は223萬(wàn)1600人だった。人口を考え合わせれば、臺(tái)灣では1年間に5．2人に1人が、香港では3．3人に1人が日本を旅行したことになる。韓國(guó)人の7．2人に1人や中國(guó)人の187．5人に1人と比べれば、臺(tái)灣や香港で日本旅行への人気がいかに高いかが分かる。

それだけに、日本における増稅の話題はまず、日本旅行の費(fèi)用面と結(jié)びつけて報(bào)じられたようだ。

臺(tái)灣メディアの風(fēng)伝媒は「日本旅行が高くなる！　消費(fèi)稅が10％に値上げ　外食とテイクアウトの価格差以外に、観光客はこうすれば節(jié)稅できる」との見(jiàn)出しで、消費(fèi)稅を巡る日本の動(dòng)きと節(jié)稅対策を指南する記事を発表した。

「節(jié)稅」関連では記事まず、クレジットカードやスマートフォンでのQRコードでのキャッシュレス決済をした場(chǎng)合、顧客には2％分がポイントで還元されると紹介。

さらに、一部の食品については稅率を8％に據(jù)え置く軽減稅率が適用されるが、「外食」の場(chǎng)合は適用されないと紹介。そのため、店內(nèi)で飲食できるコンビニエンスストアの場(chǎng)合、おにぎりや牛乳などを店內(nèi)で飲食すれば「外食」扱いで稅率は10％、店から持ち出せば8％と説明。ただし、日本國(guó)內(nèi)でも厳格な運(yùn)用には困難があるとして、さまざまな対策案が出ていると論じた。

同記事は、臺(tái)灣人などにとって人気のラーメンや焼き肉を取り上げ「テイクアウトはほぼ不可能だ。したがって、19年10月1日以降に消費(fèi)稅を2％多く支払うことは避けられそうもない」と論じた。

臺(tái)灣メディアのETtodayは、消費(fèi)稅だけでなく日本では19年1月7日から、日本人?外國(guó)人にかかわらず、1000円の出國(guó)稅が課せられることや、京都で新たに宿泊稅が導(dǎo)入されたことなどを紹介し、「財(cái)布が泣く！」と表現(xiàn)した。

臺(tái)灣メディアの中央通訊社は、消費(fèi)稅の増稅について日本國(guó)內(nèi)の事情を詳しく紹介した上で、観光客に対する影響を低減する措置が取られると紹介。ただし、ラーメンや焼き肉については値上がり分を避けることは困難と指摘。テイクアウトを多く利用すれば節(jié)稅できると紹介した。

香港メディアの超訊は、「日本では消費(fèi)稅が19年10月から10％に値上がり。日本旅行のコストは上昇」とする見(jiàn)出しで報(bào)じた。

同記事は実際には、消費(fèi)稅値上げの外國(guó)人客について具體的に紹介していない。ただし、日本では14年の消費(fèi)稅引き上げの際には直前に、買いだめにより商店の棚が空になる現(xiàn)象が発生したと説明。対象となったのは保存可能な食品と、洗濯洗剤、トイレットペーパー、ヘアトリートメント、女性用生理用品、米、化粧品と紹介した。消費(fèi)稅値上げ前に日本旅行をしても、人気の土産物が手に入らない可能性があると示唆する書き方だ。

中華系の人々は、価格問(wèn)題に敏感とされる。また、メディアが大きく取り上げることで、「日本旅行は高くつく」とのイメージが実際以上に強(qiáng)まり、中華圏における日本旅行熱そのものに影響する可能性も否定できない狀況だ。（翻訳?編集/如月隼人）