2018年10月26日、韓國(guó)の文在寅大統(tǒng)領(lǐng)の単獨(dú)訪日が年內(nèi)には実現(xiàn)困難な見通しになった。慰安婦支援財(cái)団の解散、國(guó)際観艦式での旭日旗（自衛(wèi)艦旗）掲揚(yáng)など歴史問題で日韓両國(guó)の摩擦が表面しているためだ。一方で訪日韓國(guó)人観光客は増加の一途。今年の累計(jì)は9月までに約570萬(wàn)人に上り、中國(guó)人観光客に迫る勢(shì)いだ。

國(guó)際會(huì)議出席などを除く韓國(guó)大統(tǒng)領(lǐng)の単獨(dú)訪日は、2011年12月の李明博大統(tǒng)領(lǐng)（當(dāng)時(shí)）が最後。後任の樸槿恵大統(tǒng)領(lǐng)は訪日の機(jī)會(huì)がないまま一連の不祥事で罷免された。樸大統(tǒng)領(lǐng)に関して日本政府は16年5月の主要國(guó)首脳會(huì)議（伊勢(shì)志摩サミット）拡大會(huì)合に招待を計(jì)畫したが、日程調(diào)整がつかず斷念した経緯がある。

文大統(tǒng)領(lǐng)は5月、日中韓首脳會(huì)談に合わせて來(lái)日した際、年內(nèi)にも約7年ぶりの単獨(dú)訪日を希望。安倍晉三首相も9月の米ニューヨークでの日韓首脳會(huì)談などで、年內(nèi)を念頭に「適切な時(shí)期」での訪日を求め、相互往來(lái)を軌道に乗せる考えだった。

しかし、15年12月の日韓合意に基づき韓國(guó)政府が設(shè)立した「和解?癒やし財(cái)団」について、韓國(guó)の閣僚が相次いで解散を示唆。文大統(tǒng)領(lǐng)も9月の日韓首脳會(huì)談で解散に言及し、日本側(cè)は「日韓合意の破棄につながる」と反発していた。韓國(guó)?済州島沖で行われた國(guó)際観艦式では、韓國(guó)側(cè)が旭日旗掲揚(yáng)の自粛を要請(qǐng)。日本側(cè)は護(hù)衛(wèi)艦派遣を取りやめ、その後に外交ルートで抗議する事態(tài)に発展した。

さらに、10月30日には韓國(guó)最高裁で第2次世界大戦中に強(qiáng)制労働させられたとして元徴用工が日本企業(yè)に損害賠償を求めた訴訟の判決が言い渡される。判決內(nèi)容によっては1965年の日韓請(qǐng)求権協(xié)定に抵觸して日韓関係に重大な影響を及ぼしかねず、日本メディアは政府関係者の話として「歴史問題を抱え、文氏の年內(nèi)訪日は難しい」と報(bào)じている。

一方、日本政府観光局（JINTO）によると、今年1～9月に訪日した韓國(guó)人観光客は569萬(wàn)7900人（推計(jì)値）で前年同期比9．2％増。同時(shí)期の訪日外國(guó)人観光客中、中國(guó)人客の644萬(wàn)8300人（同）に次ぐ2位だ。韓國(guó)の総人口は約5100萬(wàn)人で10人に1人以上が、この9カ月間に來(lái)日した計(jì)算になる。

朝鮮日?qǐng)?bào)は「クールジャパンに好意的な韓國(guó)の若者を中心に、訪日韓國(guó)人観光客の數(shù)が恐ろしい速さで増えている」と報(bào)道。専門家の話として「多様な観光資源を持つ日本は、東京五輪が行われる2020年までに外國(guó)人観光客4000萬(wàn)人を誘致するとの目標(biāo)を掲げ、交通や宿泊施設(shè)や案內(nèi)看板など外國(guó)人向けの観光インフラ整備事業(yè)をこつこつと進(jìn)めてきた。円安により旅行費(fèi)の負(fù)擔(dān)が大幅に減ったことも、観光客流入の勢(shì)いに拍車を掛けた」などと伝えている。（編集/日向）