2012年10月15日、ここ數(shù)カ月、中國(guó)市場(chǎng)での日本車の販売臺(tái)數(shù)が大きく落ち込んでいる。9月には中國(guó)全土における日本車の販売臺(tái)數(shù)が前月比約30％減少したとの報(bào)道もある。北京でも一部の日本車ディーラーは客がなくひっそりと靜まり返っており、來(lái)客數(shù)と成約率が大きく低下し、年間ノルマの達(dá)成は難しくなった。しかし、日本車が中國(guó)進(jìn)出したばかりのころの様子を振り返れば、民族的感情は今の日本車の販売臺(tái)數(shù)低下を招いた數(shù)ある原因のうちの1つでしかないことが分かる。中國(guó)市場(chǎng)に対する態(tài)度や軽視も大きな原因だ。新京報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

日本車は燃費(fèi)の良さとスペックの高さで人気を集めてきた。中國(guó)市場(chǎng)に進(jìn)出したばかりのころ、アコードが一世を風(fēng)靡し、長(zhǎng)年にわたって価格上乗せ販売が行われてきた。カローラやヴィオスも同レベルの他社車種と比べて価格は上回るが、それでも人気を集めた。しかしここ數(shù)年、日本車の人気はフォルクスワーゲン、GMなどの歐米車に追い越されつつあり、市場(chǎng)シェアも下がっている。特にトヨタのブレーキ問題でのリコール事件は消費(fèi)者を震撼させた。當(dāng)時(shí)歐米市場(chǎng)ではリコールがすでに始まっていたが、中國(guó)市場(chǎng)はやはりリコール対象から除外され、その後圧力に負(fù)けて仕方なくリコールが始まった。このような狀況が何度も繰り返されれば、中國(guó)市場(chǎng)に対する軽視は一目瞭然だ。

日本にとって中國(guó)は文化的にも地域的にも近く、歐米諸國(guó)より優(yōu)位がある。しかし、現(xiàn)地化の面で日本車は歐米車に負(fù)けている。米GMと上海汽車との合弁會(huì)社「PATAC」はすでに影響力を強(qiáng)めているし、「上海フォルクスワーゲン」と「一汽フォルクスワーゲン」もすでにラヴィーダや新ボラなどの車種を開発している。一方の日本車メーカーは、一部が中國(guó)における研究開発センターの建設(shè)を始めたばかりであり、中には中國(guó)に研究開発センターを設(shè)立したくないと表明しているメーカーもある。研究開発センターの有無(wú)が中國(guó)市場(chǎng)への重視度の唯一のバロメーターではないものの、部品は內(nèi)部調(diào)達(dá)で、新モデルの発売も遅いといった狀況では、中國(guó)市場(chǎng)への重視、合弁パートナーへの重視をいかにして証明するつもりなのか？そもそも中國(guó)自動(dòng)車市場(chǎng)の開放は「以市場(chǎng)換技術(shù)（市場(chǎng)を技術(shù)と交換すること）」が本來(lái)の目的であり、この基本に背くことは、契約精神に背くことだ。

対照的に、歐米車メーカーは中國(guó)市場(chǎng)に対して日本車メーカーよりも良好な態(tài)度を見せている。もちろん利益が目的とはいえ、中國(guó)市場(chǎng)を重視する態(tài)度は好意的に受け入れられている。5?6年前、フォルクスワーゲンの市場(chǎng)影響力は今に大きく劣っていたが、ガソリン直噴エンジン、デュアルクラッチ、小排気量エンジン、ターボ過(guò)給などの新技術(shù)を相次いで導(dǎo)入したことで評(píng)判を高めた。対する日本車メーカーでは、昨年の広州モーターショーでマツダが燃費(fèi)を高める新技術(shù)「スカイアクティブ」を中國(guó)に導(dǎo)入すると発表し好評(píng)を得た。同技術(shù)を採(cǎi)用した新車種に期待が集まっている。しかし現(xiàn)在までに中國(guó)國(guó)産化を?qū)g現(xiàn)した日本車のうち、ターボチャージャー付きエンジンやガソリン直噴エンジンを採(cǎi)用した車種はほとんど無(wú)い。これらの技術(shù)は燃費(fèi)や動(dòng)力を高めることが証明された、技術(shù)の発展方向だ。しかし現(xiàn)在、日本車の多くは數(shù)年前に導(dǎo)入した可変バルブタイミング技術(shù)に固執(zhí)している。世界自動(dòng)車産業(yè)の一極を擔(dān)う國(guó)として、獨(dú)自の技術(shù)と路線は必要だろう。しかし、市場(chǎng)への適応と技術(shù)の同期化は不可欠だ。新技術(shù)を大量に導(dǎo)入している歐米車メーカーとは対照的に、日本車の歩みは遅れているように見える。

中國(guó)は新興の自動(dòng)車市場(chǎng)であり、新車種?新技術(shù)を強(qiáng)く渇望している。市場(chǎng)のニーズに適応して初めて市場(chǎng)からの認(rèn)可を得ることができる。世界各國(guó)の自動(dòng)車メーカーが中國(guó)でチャンスを求めており、メーカー間の競(jìng)爭(zhēng)もますます熾烈になり、どこも中國(guó)市場(chǎng)について熱心に研究している。中國(guó)市場(chǎng)を十分に重視し尊重して初めて市場(chǎng)からの見返りを得ることができる。問題を見つけて正視することで、初めて問題の解決を図ることができるのだ。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/TF）