2018年10月25日、海外網(wǎng)は、韓國(guó)で大統(tǒng)領(lǐng)をかたる詐欺がまかり通った理由について論じる記事を掲載した。以下はその概要。

「韓國(guó)では昨年8月から文在寅（ムン?ジェイン）大統(tǒng)領(lǐng)や高官の名をかたる振り込め詐欺が相次いで発生」とのニュースが報(bào)じられた。「大統(tǒng)領(lǐng)なりすまし詐欺」がまかり通るとは不思議な感じがするが、韓國(guó)経済発展の軌跡や歴史、文化などを観察すると犯罪が成功した理由が分かる。

▼大統(tǒng)領(lǐng)

ある詐欺事件の容疑者は文大統(tǒng)領(lǐng)になりすまし、社會(huì)的影響力を持つ複數(shù)の人物にメールで「助け」を求めた。これに引っ掛かる人がいてもおかしくはない。韓國(guó)で大統(tǒng)領(lǐng)に事件が起こることは極めて正常なのだ。

韓國(guó)の大統(tǒng)領(lǐng)がひっきりなしに代わる原因は多い。そのうちの1つが権力の獨(dú)占だ。韓國(guó)の現(xiàn)在の政権組織は1987年の民主憲法が規(guī)定した「87體制」に基づくもので、これは軍政府と民主化勢(shì)力の妥協(xié)の産物。その三権分立は西側(cè)のものと完全には一致しない。「1人が出世すればその一族も恩恵を受ける」ことも珍しくなく、権力者の周囲にいる人物が権力を利用して私利をむさぼることもある。

▼財(cái)閥

「この世に生まれた韓國(guó)人が避けられない3つのものは『死』『稅』『サムスン』」と言われる。それだけサムスングループが韓國(guó)社會(huì)に持つ影響力は大きいのだ。昨年、サムスンを含む韓國(guó)6大財(cái)閥の売上高が國(guó)內(nèi)総生産（GDP）に占める割合は6割を超えた。財(cái)閥に頼る経済の成長(zhǎng)モデルは各財(cái)閥と政治とに複雑な関係を持たせている。

歴史的に見ると、韓國(guó)経済の発展における財(cái)閥の貢獻(xiàn)は大きい。1960～70年代、當(dāng)時(shí)の樸正煕（パク?チョンヒ）大統(tǒng)領(lǐng)は重工業(yè)を基礎(chǔ)とする産業(yè)発展政策、輸出を推し進(jìn)め、多方面にわたる支援を受けた大企業(yè)は財(cái)閥となった。「漢江の奇跡」が生まれると同時(shí)に、各財(cái)閥は政権に深く巻き込まれていった。

リゾート地の買収話で4億ウォン（約4000萬円）を騙し取ったある容疑者は、「親しい間柄にある大統(tǒng)領(lǐng)府政務(wù)首席秘書官が買収をサポートしてくれている」とのうそをついたそうだ。容疑者は韓國(guó)社會(huì)でよく見られる「政経結(jié)託」につけこもうとしたのかもしれない。

▼人情

現(xiàn)代化された韓國(guó)社會(huì)は東西文化の融合を鮮明に體現(xiàn)している。人情と契約を重視する意識(shí)はいずれも韓國(guó)人の価値判斷、行動(dòng)の選択に影響を與えている。公共の場(chǎng)で人々は民主、平和を叫び、政府に清廉を呼び掛けるが、個(gè)人の領(lǐng)域では上下関係を重視し、権力、人情を無分別に信じる傾向にある。

地縁、血縁、出身校を軸とする派閥主義は韓國(guó)文化の特徴を鮮明に表すものだ。ある容疑者は「自分は大統(tǒng)領(lǐng)府秘書室長(zhǎng)を良く知っている。あなたの母親を刑務(wù)所から出すために3000萬ウォン（約300萬円）払ってほしい」と持ち掛けている?！父吖佟埂割啢胜袱摺埂秆F」といった要素は、まさに焦りでいっぱいの被害者心理を突くものとなる。（翻訳?編集/野谷）