米コーネル大學(xué)は29日までに、中國人民大學(xué)と6年にわたり続けてきた研究分野などでの交流を停止することを決めた。理由として、人民大學(xué)が、労働者の待遇改善を求める運(yùn)動を行った學(xué)生十?dāng)?shù)人を処罰したことを挙げ、「學(xué)問の自由がない」などと批判したという。中國メディアの環(huán)球網(wǎng)は同日、コーネル大學(xué)について「非理性的」などと批判する論説を掲載した。

記事は、中國人民大學(xué)は世界の200以上の大學(xué)と協(xié)力関係にあり、コーネル大學(xué)のような「斷交」は初めてと説明。コーネル大學(xué)の措置を「米國の対中國交流の方法における、非理性的変化の一部分」と主張。コーネル大學(xué)の動きが米國政府と協(xié)議の上とは言えないが、米國が中國をライバルと考える新たな戦略計畫の影響を受けた動きと論じた。

記事は続けて、コーネル大學(xué)の動きはひとつのシグナルと考えられるとして「米國社會の中のさらに多く機(jī)構(gòu)が中國に対する誤った認(rèn)識に感染し自覚的に、あるいは自覚せずに米國の新たな対中戦略の動きに影響されている」として、今後も同様の動きが発生する可能性があるとの見方を示した。

記事は一方で、米國における「中國切り捨て」はそう大きく広がることはありえないと主張。その理由として、大學(xué)の場合には「中國では學(xué)生數(shù)も極めて多く、発展も迅速であり、全世界の高等教育における重要な活力源」と論じ、「外國の大學(xué)は中國の大學(xué)との協(xié)力により、多くの場合ウィン?ウィンの結(jié)果を得ている。中國の大學(xué)や中國人學(xué)生から離れることは、自らの発展の門を閉ざしてしまうことだ」と主張した。

中國人民大學(xué)は北京大學(xué)、清華大學(xué)などに続く中國の超名門大學(xué)のひとつとされる。教育や研究の中心は人文科學(xué)や社會科學(xué)など。劉鶴副首相や、劉延?xùn)|氏、馬凱氏など、同大學(xué)を卒業(yè)した共産黨高級幹部も多い。また、同大學(xué)出身のジャーナリストも多い。所在地は北京市海淀區(qū)で、「中國のシリコンバレー」などと呼ばれる中関村にも近い。海淀區(qū)は中國人民大學(xué)以外にも北京大學(xué)、清華大學(xué)、中央民族大學(xué)、北京語言大學(xué)など、北京市內(nèi)でも大學(xué)が集中している場所。（翻訳?編集/如月隼人）