中國(guó)メディアの観察者は10月31日、中國(guó)人口學(xué)會(huì)の翟振武會(huì)長(zhǎng)が同月30日、人々に子をつくろうとする気持ちが普遍的に不足しているため、政策を変更しても出生數(shù)が低下する狀況が変化することは當(dāng)面ありえないと述べたと紹介する記事を掲載した。

翟會(huì)長(zhǎng)は今年（2018年）の狀況について、出産年齢にある女性數(shù)が大規(guī)模に減少したため、中國(guó)全國(guó)における出産數(shù)は前年よりも低下すると述べた。

記事は直接觸れていないが、出産年齢の女性が減少した最大の原因は、厳格な「一人っ子政策」が実行された時(shí)期に、男児と女児の出生バランスが男児側(cè)に大きく傾いたからとされる。妻の妊娠を知った夫婦が病院などに行き胎児の性別を判定してもらい、女児と分かると人工中絶してしまう例が相次いだからだった。政府は遺伝病の可能性がある場(chǎng)合などを除き、胎児の性別判定を厳禁したが、それでも「収入」を求めてひそかに性別判斷を続ける醫(yī)療機(jī)関は後を絶たなかったとされる。

多くの人が男児を求めた背景にはまず、伝統(tǒng)的な概念がある。中國(guó)では女性は結(jié)婚しても元の姓を使い続けるが、生まれた子は父親の姓にする場(chǎng)合が大多數(shù)だ。女性側(cè)にすれば姓、すなわち「家」が絶えることになってしまう。中國(guó)人にとって「斷子絶孫（ドゥアンズ?ジュエスン＝子孫が絶える）」は古くから、先祖に対して最大に申し訳ないこととされた。このような考え方は、特に農(nóng)村部で強(qiáng)く殘る。

また、社會(huì)保障の整備が遅れたことも大きな原因との指摘もある。高齢になり、例えば體が不自由になれば子に頼るしかない。ところが、男の子は両親と共に暮らすことが一般的であるのに、女の子は結(jié)婚相手の親と暮らす方が多い?！缸婴悉窑趣辘坤堡妊预Δ胜椤⒗厢幛韦长趣蚩激à欷肖嗓Δ筏皮饽肖巫婴扦胜い壤Г搿工阮?yuàn)う人が続出したという。

中國(guó)政府は「一人っ子政策」は修正したが、政府が産児數(shù)に介入する「計(jì)畫(huà)出産」そのものは堅(jiān)持する方針だ?，F(xiàn)在のところ「2人まではOK」が基本だ。

記事によると翟會(huì)長(zhǎng)は、「?jìng)€(gè)人の出産の権利は、さらに拡大すべき」との考えを示しつつ、「それでも、子をつくろうと願(yuàn)う気持ちが普遍的に不足している。政策をさらに開(kāi)放しても、出生數(shù)が低下する情勢(shì)が変化することはありえない」と論じたという。

現(xiàn)在までの報(bào)道を総合すると、出産を望まない人が増えた原因は改革開(kāi)放政策と関係している。経済発展にともない、働く人の「競(jìng)爭(zhēng)」も激化した。そのため、出産のために長(zhǎng)期にわたり仕事ができないことは、女性にとって將來(lái)にわたる「キャリア」を考えれば不利とする考えが広まったという。また、高騰する不動(dòng)産価格や教育費(fèi)を考え合わせ、複數(shù)の子を産み育てるのは困難と考える人も増えたとされる。（翻訳?編集/如月隼人）