カンボジアメディアのクメール?デーリーによると、同國仏教界指導(dǎo)者であるブエ?クリ師は10月31日、訪問先の中國広東省深セン市で、「南シナ海は地區(qū)中國の領(lǐng)土でありカンボジア政府と仏教界は中國が南シナ海の平和を維持していることを支持する」と述べた。

ブエ?クリ師は、南シナ海仏教深セン円卓會に出席するために訪中した。同円卓會は広東省深センの弘法寺の印順方丈（寺責(zé)任者）が発起した南シナ海沿岸國の仏教関係者が集う會議で、今回が3回目の開催。同円卓會議は南シナ海地域の調(diào)和と安定も目指している。

ブエ?クリ師は同円卓會にともなって行われた記者會見で「中國は南シナ海と世界の平和のために巨大な努力と貢獻(xiàn)をしている。南シナ海地區(qū)は中國の領(lǐng)土であり、カンボジア政府とカンボジア仏教界、人民は、中國が南シナ海の平和を維持していることを支持する」と述べた。

ブエ?クリ師は、南シナ海地區(qū)の多くの國は仏教國であるとして、円卓會のメカニズムを通じて、仏教と社會各界の共通認(rèn)識を結(jié)集して、南シナ海地區(qū)の調(diào)和と安定のために力を合わせることができると論じたという。

ブエ?クリ師はさらに、「カンボジアはクメール王朝時代（9―15世紀(jì)）から中國に僧侶を送った。シアヌーク國父と毛沢東主席?周恩來首相が築いた両國の伝統(tǒng)的な友好は60年も続いてきた」と述べ、2016年の習(xí)近平主席のカンボジア訪問後、両國関係は「全面的戦略パートナー」から「鉄の兄弟」にまでレベルが向上したと述べた。

ブエ?クリ師はサンガ?ラジャの稱號を持つ。「仏教教団の王」の意で、タイやカンボジアなどでは仏教界の最高指導(dǎo)者で、全僧侶を統(tǒng)括する。

カンボジアは人口約1600萬人で、隣國のベトナム（人口約9550萬人）に比べれば弱小國だ。歴史上もベトナムに圧迫された事例が多い。そのため、第二次世界大戦後に獨(dú)立してからは、中國と緊密な関係を構(gòu)築して、ベトナムに対抗するようになった。インドと厳しく対立しながら単獨(dú)ではインドに対抗することが難しいパキスタンと中國が緊密な関係を構(gòu)築したのと同様の構(gòu)図だ。（翻訳?編集/如月隼人）