2018年11月2日、環(huán)球網(wǎng)は、韓國(guó)で宗教上の理由で兵役を拒否して有罪判決を受けた被告による控訴審で、最高裁にあたる大法院が判決を棄卻したことで、同國(guó)內(nèi)で波紋を呼んでいると報(bào)じた。

韓國(guó)KBSテレビによると、ある宗教を信仰する43歳の被告は以前、宗教上の理由で兵役を拒否したことで懲役1年半の有罪判決を受けた。この判決を不服として控訴した裁判が1日に結(jié)審し、「宗教の信仰、すなわち『良心の自由』は兵役の義務(wù)を上回る」との判斷に裁判官9人が賛成。反対は4人にとどまり、有罪判決が棄卻された。

賛成した裁判官は「宗教の信仰あるいは個(gè)人の良知によって兵役を拒んだ者に対して刑事罰を與えるのは、『良心の自由』を過(guò)度に束縛するとともに『マイノリティを容認(rèn)する』原則に反する。被告が信仰や個(gè)人の良心によって兵役を拒んだ際、その信念が深く揺るぎないものかを厳格に確かめるとともに、本人の成長(zhǎng)過(guò)程や社會(huì)経験などを參考にしなければならなかった」との見(jiàn)解を示している。

一方、聯(lián)合ニュースによると、反対に回った裁判官は「社會(huì)の混亂を招きかねない。裁定が一部の宗教に利用される可能性がある?，F(xiàn)在検討中の代理服役制度に依拠して判斷すべき問(wèn)題であり、國(guó)會(huì)の立法を待つべきだ」と指摘した?，F(xiàn)在、韓國(guó)各地の裁判所で宗教上の理由で兵役を拒否して判決を受けた被告は930人に上り、今回の大法院の裁定が大きな影響を及ぼすとみられる。

今回の裁定に対し、韓國(guó)MBCテレビは「どうやって、良心によるものなのかを判斷するかという難題がある」と疑問(wèn)を投げかけた。また、世界日?qǐng)?bào)は「宗教的な理由で服役しないでいいのなら、だれが服役したがるというのか」とし、ニューシスも「良心は心の聲であり、裁判官にどうやって判斷させるのか。今後議論が絶えることはなさそうだ」と評(píng)している。（翻訳?編集/川尻）