湖南省寧郷市內(nèi)の病院で10月30日、霊安室に安置されていた遺體から両目の眼球が抜き取られる事件が発生した。取材を受けた眼科醫(yī)は、角膜を移植用に使う目的だった可能性があるとの見方を示した。同市警察は11月1日になり、容疑者4人の身柄を拘束したと発表した。中國(guó)メディアの北京時(shí)間などが報(bào)じた。

亡くなった人は男性で、弟と稱する人がSNSを通じて、情報(bào)提供を求めたことで同件は知られることになった。書き込みによると、男性が死亡したのは10月30日午前7時(shí)32分。病院の霊安室に安置されたが、午後6時(shí)20分ごろに遺體のもとを訪れると、左右の眼球が抜き取られていいた。左側(cè)の目には綿が積められ、右側(cè)の目は眼球を抜き取る際に用いたと見られる器具が取り付けられたままになっていた。

投稿者は多くのユーザーが情報(bào)を拡散し、「死者に尊厳を戻してほしい」と訴え、「私たち家族は（家族のひとりが亡くなるという）悲痛な狀況の際に、このような殘虐非人道の事件に遭遇した」と、つらい心境をアピールした。

同件について取材を受けた眼科醫(yī)は、角膜移植に利用するために眼球ごと抜き取ったのではないかと述べた。眼球全體の移植は行われていない一方で、角膜の移植は一般的に行われている手術(shù)だからだ。

同醫(yī)師によると、角膜の摘出は死亡してから12時(shí)間以內(nèi)に行うことが適切とされている。ただし、死亡した人の健康狀態(tài)にも関係しており、感染癥で亡くなった人の場(chǎng)合には角膜を移植に用いることはなく、腫瘍などで亡くなった場(chǎng)合も病変の部位などの狀況を考慮するという。

同醫(yī)師は、正規(guī)の病院ならば移植用の角膜はアイバンクから提供を受けると説明。しかし、中國(guó)では角膜移植で視力を回復(fù)できる人が約200萬(wàn)人存在するのに対して、各省?市のアイバンクに獻(xiàn)呈される角膜は大幅に不足しており、需要を満たすことはとてもできない狀況という。

寧郷市警察は11月1日、寧郷市人民病院の霊安室で10月30日午後6時(shí)ごろに56歳男性の遺體の両眼が抜き取られた事件が発生したと発表。通報(bào)を受け捜査した結(jié)果、同省邵陽(yáng)市と寧郷市で容疑者計(jì)4人の身柄を拘束し、取り調(diào)べと捜査を継続していると説明した。（翻訳?編集/如月隼人）