阿里巴巴集団（アリババ?グループ）は2日夜、2019財(cái)政年度第2四半期（2018年7―9月）の財(cái)務(wù)諸表を発表した。経済観察網(wǎng)、新華網(wǎng)など多くの中國(guó)メディアが、支付寶（アリペイ、Alipay）のアクティブユーザーが2017年末比で約35％増の7億人に達(dá)したことや、一方では先行投資がかさんだことで、アリペイを運(yùn)営するアント?フィナンシャルが四半期で3億5200萬(wàn)ドル（約398億円）の赤字を出したことなどに注目した。

アリペイのアクティブユーザーは2016年末には4億5000萬(wàn)人、17年末には5億2000萬(wàn)人だった。17年末までの1年間での増加率は約16％だったので、17年末から18年9月末までの6カ月間で17年通年を大きく超える伸び率を示したことになる。

経済観察網(wǎng)は、中國(guó)における攜帯電話決済のユーザー數(shù)が、2016年には前年比31．2％増の4億6900萬(wàn)人だったが、17年には同12．3％の5億2700萬(wàn)人となり、成長(zhǎng)率が鈍化したと指摘。アリペイが成長(zhǎng)を復(fù)活させた理由としては、アリババの體制全體の相乗効果が発生したことと、これまでユーザー數(shù)が少なかった地域で新たなユーザーを獲得したことを挙げた。

アリババ傘下でアリペイを運(yùn)営するアント?フィナンシャルは2018年7―9月期に3億5200萬(wàn)ドルの赤字を出したとした。アリババはアント?フィナンシャルの赤字について、サービスの刷新や國(guó)際化のために投資に力を入れ、金融サービス分野での技術(shù)能力を向上させたと説明。これまで以上に多くの多くのユーザーを取り込んで成長(zhǎng)するチャンスを獲得したという。

アント?フィナンシャルは18年7―9月期において、アリババ?グループにサービス使用料やソフト技術(shù)使用料として1億3200萬(wàn)ドル（約139億円）を支払った。

アリババ全體では、7―9月期の売上高が前年同期の54％増、主力業(yè)務(wù)の電子商取引では同56％増だった。インターネット関連の巨大企業(yè)とされるFAANG（フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル）の直近の四半期における前年比の伸びが20％から30％前半に留まっているのと比べ、成長(zhǎng)の速さが目立つ。

経済観察網(wǎng)によると、中國(guó)最大の投資銀行である中國(guó)國(guó)際金融のインターネット業(yè)界アナリストの呉越氏は、アント?フィナンシャルもアリペイも現(xiàn)在は上昇期であり、短期的な利益や赤字は最も大きな問題ではなく、合理的な投資やユーザーの増加、市場(chǎng)規(guī)模の拡大の方が明らかに重要と指摘。7―9月の財(cái)務(wù)諸表によれば、アント?フィナンシャルのこれまでの投資はよいリターンをもたらしており、中長(zhǎng)期的には將來の成長(zhǎng)のための基礎(chǔ)を築いたと述べたという。（翻訳?編集/如月隼人）