中國の銀行で取り付け騒ぎ、デマ流したとして警察が容疑者の身柄を拘束

Record China    2018年11月6日(火) 5時40分

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四川省の自貢銀行の各店舗で多くの人が一斉に預(yù)金の現(xiàn)金引き出しを求める取り付け騒ぎが発生した。インターネットに掲載された、同行倒産のデマが原因だったとされる。警察はデマを流したとして同日夜、市內(nèi)に住む31歳の男の身柄を拘束した。

四川省自貢市の自貢銀行の各店舗で2日、多くの人が一斉に預(yù)金の現(xiàn)金引き出しを求める取り付け騒ぎが発生した。インターネットに掲載された、同行が倒産するとの書き込みが原因だったとされる。警察はデマを流したとして同日夜、市內(nèi)に住む31歳の男の身柄を拘束した。

男は、自貢銀行の大株主3人が同行から不正に400億元(約6600億円)を引き出したために銀行は支払い能力がなくなり、倒産することになるなどと書き込んだ。書き込みは20分程度で削除されたが、同情報を知った預(yù)金者が現(xiàn)金引き出しを求めて、同行各店舗に殺到した。

同問題に対し、中國中央政府の中國銀行業(yè)管理監(jiān)督委員會は「目下のところ自貢銀行の経営は正常であり資金には余裕がある」などとする緊急公告を発表して対応。現(xiàn)地テレビ局も同行の経営に問題がないとする放送を行った。その後、同日夜になり警察が、デマを流したとして同日夜、市內(nèi)に住む31歳の男の身柄を拘束したと発表した。

銀行とは簡単に言えば、預(yù)金者から預(yù)かった金銭を融資などで運(yùn)用して利益を得ている存在だ。したがって、預(yù)金者が一斉に引き出し求めた場合、応じる能力はないことになる。日本では1927年に大蔵大臣が「東京渡辺銀行が破綻いたしました」と事実ではない発言をしたことがきっかけで全國各地で「銀行が危ない」とのうわさが広がり、金融恐慌が発生したことがある。戦後も取り付け騒ぎはしばしば発生している。(翻訳?編集/如月隼人

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