2018年11月7日、観察者網(wǎng)は、「飛行機(jī)や車にはシートベルトがあるのに、高速鉄道にはない」として、その理由を解説するSNS公式アカウント「中國(guó)鉄路」の記事を転載した。

記事はまず、多くの鉄道ファンが時(shí)速350キロで走る列車「復(fù)興號(hào)」の車內(nèi)で、「硬貨立て」や「積み木」を行った結(jié)果どれも倒れず、その確かな安定性が証明されたと紹介。

その理由について、列車が走る2本のレールが果たす役割にあると伝えている。まず、列車の加速時(shí)にレールが列車をコントロールすることで一定の動(dòng)きが保たれるとし、次に「スラブ軌道」（路盤に軌道スラブというコンクリート版を設(shè)置し、その上にレールを載せている）によりレールのカーブを減らし、列車に加わる振動(dòng)を最小限にしているという。列車が動(dòng)いている間、乗客が體を固定する必要がないのはこのためだと説明している。

この他、つなぎ目のない溶接技術(shù)、設(shè)計(jì)基準(zhǔn)の正確さなど、「技術(shù)者たちの血のにじむような努力が根底にある」とした。

次に記事は、歐州の鉄道関連の委員會(huì)による報(bào)告を紹介。列車事故では、シートベルト著用者のほうがケガをする確率が高く、その理由を「身動(dòng)きが取れず崩れた車體の下敷きになりやすいため」としている。

現(xiàn)在、各國(guó)が高速鉄道のシートに使用しているのは「衝突防止」用のもので、乗客の頭部や膝が前のシートに衝突すると、シートがつぶれて変形し、乗客が挾まるのを防ぐという。

記事はまた、フィンランドの高速鉄道內(nèi)で行われた実験を紹介。高速鉄道の3車両に271セットのシートベルトを裝備し、シートベルトを裝備していない車両の乗客にシートベルト著用を希望するか聞いた。その結(jié)果、「著用したい」と答えたのはわずか26％だったという?！钢盲筏郡胜ぁ估碛嗓稀ⅰ缚爝mで『列車ならでは』だから」だったと伝えている。

記事は最後に、飛行機(jī)や車がなぜシートベルトの著用義務(wù)があるについても解説。飛行機(jī)は気流の影響（時(shí)には身體が客室の天井に打ち付けられることもある）や離発著時(shí)の揺れから身體を守るためで、車は二次衝突（車が何かに衝突した際、中の人間がガラスや椅子にぶつかり大きな衝撃を受けること）を防ぐためだとしている。（翻訳?編集/和田）