中國の江西省上饒市広豊區(qū)で11月7日、現(xiàn)地の特産品のフルーツを使ったイベントが開催されたのだが、庶民が次々にフルーツを持ち去り、會場は大混亂となった。北京青年報が伝えた。

イベントで使われたのは柑橘類の一種であるブンタン。映像では庶民らが何個も抱えて持ち去る様子が映っている。會場では司會者が「皆さま、ブンタンをもとも場所にお戻しください。本日會場にはたくさんのゲストや関連部門の関係者が出席しております。広豊人の素養(yǎng)ある姿を示してください」との呼びかけが響いているが、聞く耳を持つ人はおらず、皆ブンタンに夢中になっている。

主催側によると、騒動が起きたのはイベントの終盤で、裝飾用に展示していたブンタンが持ち去られ、會場にあったブンタンの3分の1がなくなったという。主催側は大した損失ではないと気に留める様子はなく、ネットでは「この種のイベントはフルーツを最後に來場者に配るのが一般的。主催側の警備にも問題があったのでは？」と指摘する聲もあったが、「これは完全に強奪行為」と批判する聲が圧倒的に多かった。さらに、「確かにこれで広豊は多くの人に知られた」と揶揄する聲も聞かれている。（翻訳?編集/內(nèi)山）