銀聯(lián)國際（UnionPay International、ユニオンペイ?インターナショナル）の調(diào)べにより、訪日した中國人の8割超が支払いの際に現(xiàn)金しか使えず「困った、不便に感じた」経験を持つことが分かった。9月に実施した過去1年內(nèi)に訪日経験がある中國在住の20～40代の中國人男女を?qū)澫螭诵肖盲骏ぅ螗咯`ネット調(diào)査の結(jié)果。數(shù)千円までの決済で、特に問題が出ていると読み取れる結(jié)果となった。

日本滯在中によく使う決済手段は、カード決済（77．9％）、QRコード決済（52．9％）、現(xiàn)金（45．2％）の順だった。決済手段を選ぶ際に最も重視するポイントは「使えるシーン（店舗）が多いこと」が38．4％で最も多く、「セキュリティー上安心」（32．3％）、「中國で普段使っている」（14．1％）が続いた。

現(xiàn)金決済も5割には満たないが、比較的よく使われているように見える。しかし、他の質(zhì)問への回答結(jié)果と照合すると、「使いたくて使っているわけではない」実態(tài)も浮かび上がる。

「日本滯在中と中國それぞれで、現(xiàn)金を使わない日は1週間のうち、どのくらいありますか」との質(zhì)問に対して、「中國では、1週間のうち現(xiàn)金を使わない日は7日（すべての日）」とした回答は26．0％に達した。つまり、中國では4人に1人が現(xiàn)金を使わなくても生活できるほど、キャッシュレス決済が浸透していることになる。ところが、日本滯在中に「1週間のうち現(xiàn)金を使わない日は7日」との回答者は1．9％に激減した。

逆に、「中國では、1週間のうち現(xiàn)金を使わない日は0日（現(xiàn)金を毎日使う）」と回答した人は7．7％だったのに対し、日本滯在中は49．0％が現(xiàn)金を毎日使うと回答した。中國國內(nèi)では現(xiàn)金利用に「さようなら」または「ほぼ、さようなら」をした人も、日本では現(xiàn)金を使わざるをえない狀況になっていることが分かった。

日本滯在中には、決済金額によっても手段がかなり違うことも分かった。1000円以下の決済では、現(xiàn)金決済が79．8％、カード決済が7．7％、QRコード決済は12．5％と使い分けていた。1001～5000円では、現(xiàn)金が33．7％、カードは32．7％、QRコードは33．7％と、現(xiàn)金決済が激減する。

本國滯在時に現(xiàn)金を使わない、あるいはあまり使わない人が多いことから、「1000円以下の決済では現(xiàn)金を好んで使う」のではなく、「現(xiàn)金しか使えない場合が多い」のであり、千円単位の決済になると対応店舗も増えだすので、すでに慣れ親しんだQR決済を利用すると考えられる。

日本を旅行する外國人が日本円の現(xiàn)金を利用するには、その前に「両替え」という手続きが必要だ。「可能ならば、そんな面倒なことはしたくない」というのが人情だ。1度で済まそうと思い多めに両替えしてしまえば、最終的には自國通貨に再両替しなければならないことにもなりかねない。

數(shù)千円程度の買い物で現(xiàn)金による決済しか受け付けてもらえず、「手持ちの現(xiàn)金が足りない」ということになれば、たいていの場合にはあっさりと諦めてしまうだろう。

同調(diào)査で、現(xiàn)金しか使えず「困った、不便に感じた」経験を持つ回答者が81．7％に達したことからも、數(shù)千円単位までの買い物の場合、対応店舗が増えればQR決済の利用率は大幅に増えると予測することができる。これまでに実施された別の調(diào)査でも、訪日した中國人が「困ったこと、不便に感じたこと」として、「現(xiàn)金による支払いしか受け付けてもらえなかった」を挙げた割合が多かった例がある。

売る側(cè)としては、決済手段の欠如のために、「買いたかったけど諦めた」という狀況で商機をみすみす逃してしまうことになる。逆に、キャッシュレス決済を?qū)毪工欷?、機會の喪失を防止することができるはずだ。

高額決済では、カード利用が急増する。5001～1萬円では63．5％、1萬1円～5萬円では71．2％、5萬1円以上では79．8％がカード決済を利用すると回答した。高額の支払いについてはカードが利用できる場所が多くなる。さらに、カード決済は中國で広く普及しているだけでなく、セキュリティーの安全さが評価されていることが、高額決済で主に使われる手段になっていると考えられる。（編集/如月隼人）