2012年11月10日、ヤフー中國(guó)はこのほど、関田剛司氏の記事「中國(guó)：至る所に“人情”」を掲載した。初出は雑誌「瞭望東方週刊」2012年第38期。

【その他の寫真】

日本の大企業(yè)の幹部になっている友人がいる。親戚の子が大學(xué)を卒業(yè)するので會(huì)社に入れてやってもらえないかとお願(yuàn)いした。そこまでは無(wú)理でも一回ぐらいは面接してくれるかと思っていたが、彼はぴしゃりと斷ってきた。

親友なのになぜ、と怒ったが、冷靜になってみると彼に問題はない。中國(guó)で長(zhǎng)年働いたことで私の感覚のほうがおかしくなっていたのだ。なにせ私がいる上海の會(huì)社ではほとんどの社員がコネで入社しているのだから。

メンツや人情は中國(guó)人のDNAだ。だがそれも長(zhǎng)きにわたり続けば弊害が目立つようになる。中國(guó)は改革開放から30年たつが宇宙産業(yè)など一部の分野を除いて、まだまだ先進(jìn)國(guó)には及ばない。その理由を問うと國(guó)有企業(yè)の幹部は「體制の問題です」などと回答するがそれだけではないだろう。

重要な原因の一つして、中國(guó)人はメンツや人情を重んじすぎて、本當(dāng)に優(yōu)秀な人物を登用できていないことが挙げられる。しかもそうした風(fēng)習(xí)を目の當(dāng)たりにした子どもたちは真面目に努力するのをバカらしいと思うようになるに違いない。（翻訳?編集/KT）