2012年11月9日、胡錦濤（フー?ジンタオ）氏は中國共産黨第18回全國代表大會(huì)（黨大會(huì)）での報(bào)告の中で、2020年をめどに全面的な小康社會(huì)（ややゆとりのある社會(huì)）の建設(shè)という壯大な目標(biāo)を?qū)g現(xiàn)させ、國內(nèi)総生産（GDP）と都市部?農(nóng)村の一人當(dāng)たり平均所得を10年の2倍に引き上げることを確実にするよう提起した。経済參考報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

この提起は中國共産黨中央委員會(huì)が全面的な小康社會(huì)の建設(shè)という目標(biāo)について、より新しく、より具體的なビジョンをうち出したものといえる。目標(biāo)が掲げられた當(dāng)初の「GDP」という指標(biāo)から、第17回黨大會(huì)の「一人當(dāng)たり平均GDP」という指標(biāo)を経て、さらに今大會(huì)では「GDPと都市部?農(nóng)村の一人當(dāng)たり平均所得」という指標(biāo)が示され、歴史的條件の変化にともなって、全面的な小康社會(huì)の量的な側(cè)面がより具體化し、質(zhì)的な要求もますます高くなっていることがわかる。國には2020年をめどにGDPを80兆元（約1010兆円）以上にするという量的な目標(biāo)があり、すべての國民が発展の成果を享受できるようにするという新しい指標(biāo)もあり、具體的には都市部?農(nóng)村の一人當(dāng)たり平均所得を2倍にするとしている。一人當(dāng)たり平均GDPから一人當(dāng)たり平均所得への移り変わりに、人間を中心とする科學(xué)的発展観の中核的な立場(chǎng)がうかがえる。

新しい目標(biāo)が指し示す國民の所得水準(zhǔn)の上昇は、國內(nèi)の消費(fèi)量と消費(fèi)構(gòu)造のダブルでの飛躍を直接的にもたらす。消費(fèi)量の飛躍は労働者の所得水準(zhǔn)の向上と直接比例する関係にあり、所得分配制度の改革と社會(huì)保障水準(zhǔn)の向上にともなって、中?低所得層が社會(huì)消費(fèi)額全體に占める割合がますます拡大することは確実だ。

過去10年間に、都市部住民の一人當(dāng)たり平均可処分所得は2．8倍増加し、物価変動(dòng)要因を考慮した実質(zhì)増加率は年平均9．2％となった。これと対応するように、社會(huì)消費(fèi)財(cái)小売総額は4兆8千億元（約60兆円）から18兆4千億元（約232兆円）に増え、年平均増加率は16％となった。商務(wù)部（商務(wù)?。﹪H貿(mào)易経済合作研究院消費(fèi)経済研究部の趙萍（ジャオ?ピン）副主任の試算によると、01年から04年までの間に、社會(huì)消費(fèi)財(cái)小売総額は4兆元（約50兆円）から6兆元（約75兆円）に増加し、2年で1兆元（約12兆円）ずつ増加してきた。05年から07年にかけては毎年1兆元ずつ増加し、08年から11年にかけては毎年2?3兆元ずつ増加し、増加ペースが加速している。20年に全面的な小康社會(huì)の建設(shè)が完了すれば、毎年3?5兆元増加するようになるとみられる。第12次五カ年計(jì)畫（2011?15年、十二五）によると、15年の社會(huì)消費(fèi)財(cái)小売総額は現(xiàn)在の約2倍に増えて32兆元（約404兆円）になる見込みだ。専門家の試算によれば、20年にはさらに倍増する可能性が高く、そうなれば中國の消費(fèi)規(guī)模は64兆元（約808兆円）に達(dá)することになる。

消費(fèi)量の急速な伸びにともない、消費(fèi)構(gòu)造の改善もますます進(jìn)むとみられる。マクロ的な視點(diǎn)に立つと、消費(fèi)が経済規(guī)模に占める割合が目立って上昇し、経済モデル転換が求める「內(nèi)需の牽引力を中心にする」という方向性の比重が高まり、ひいては未來の消費(fèi)が経済成長を牽引する第一の動(dòng)力になる可能性がある。また地域格差や都市部と農(nóng)村の構(gòu)造的な格差が一層縮小するとみられる。ある専門家の分析によると、00年には都市部の100世帯あたりの洗濯機(jī)保有臺(tái)數(shù)は農(nóng)村の3．2倍で、エアコンは23．3倍、パソコンは20．6倍、攜帯電話は4．5倍だった。10年になると差は縮まり、洗濯機(jī)は1．7倍、エアコンは7倍、パソコンは6．9倍、攜帯電話は1．4倍となった。20年になれば耐久消費(fèi)財(cái)を指標(biāo)とするミドルエンド?ハイエンド消費(fèi)の水準(zhǔn)が一層向上し、都市部と農(nóng)村の消費(fèi)の差が1倍以內(nèi)に縮小することが予想される。

ミクロ的な視點(diǎn)に立つと、中?低所得層が小康社會(huì)に足を踏み入れることで、生活必需品の消費(fèi)の割合が低下し、ミドルエンド?ハイエンド消費(fèi)やサービス関連支出が増加し、消費(fèi)需要も基本的な需要に基づくものから発展志向型の需要や享楽型の需要へと中心を移していくことが予想される。消費(fèi)のグレードアップは中?低所得層の動(dòng)きによりはっきり反映されるとみられ、その原因としてこれらの層の人々は限界消費(fèi)性向がより高く、所得増加にともなう消費(fèi)行動(dòng)の変化がよりはっきりしているということが挙げられる。高所得層はすでに小康狀態(tài)に入っており、物質(zhì)的なニーズに大きな変化は望めない。だがサービス、心の健康、自己実現(xiàn)などをめぐる消費(fèi)の割合がさらに拡大するとみられる。

量であれ、構(gòu)造であれ、消費(fèi)の新たな飛躍が産業(yè)の発展に巨大な可能性をもたらすことになる。このことは、全面的な小康社會(huì)の建設(shè)という壯大な目標(biāo)が、中國経済に新たな成長周期に入るよう促していることを意味する。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KS?編集/內(nèi)山）