マラソン選手の國旗騒動、「ルール破壊は害國」と中國紙、國営TVも「過度な道徳押し付け」に苦言

Record China    2018年11月24日(土) 7時40分

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女子マラソンの大會で中國選手が手渡された中國國旗を投げ捨てた問題で、中國紙は選手をとがめる動きを「ルール破壊は害國で愛國にふさわしくない」と批判した。國営テレビも「過度な道徳の押し付け」に苦言を呈した。

江蘇省蘇州市で行われた女子マラソンの大會で中國選手が手渡された中國國旗を投げ捨てた問題をめぐり、中國紙は選手をとがめた一部ネットユーザーらを「ルール破壊は害國で愛國にふさわしくない」と批判した。國営テレビも「過度な道徳の押し付け」に苦言を呈した。

18日の大會に出場していた中國の何引麗選手は、ゴールまで殘り數(shù)百メートルというところでケニア人選手とトップを爭っていた。すると、突然コース脇にいたボランティアが何選手に近づき、中國國旗を渡そうとした。

何選手は受け取らなかったが、その先にいた別の人物が再び國旗を差し出した。何選手は受け取ったものの、ペースを亂され失速。やむなく國旗を路上に投げ捨てた。何選手は結(jié)局2位となり、レース後に一部のブロガーや自メディア(新興メディア)から「國旗に対する不敬」との聲が上がった

この騒動を受け、新京報はスポーツコンサルタント會社「関鍵之道」の張慶総裁の論評記事を掲載。張氏はボランティアが國旗を渡すためにコースに進(jìn)入したことについて、「客観的に見て選手に対する妨害になった上、國際陸上競技連盟のルールではゴールテープを持つ人物を除き、審判員でさえもコース內(nèi)への進(jìn)入は許されていない」と解説した。

その上で「ルール意識、契約精神は文明社會の土臺だ。いわゆる『愛國』の旗印の下で私利をむさぼり、ルールを破壊する行為を容認(rèn)する個人や機(jī)関については、『愛國』の2文字はふさわしくないと言うしかない。それは『愛國』ではなく『害國』と言っても過言ではない」と厳しく指摘した。

國営中國中央テレビ(CCTV)も中國版ツイッター?微博(ウェイボー)で「國旗を利用して過度な道徳を押し付ける人は愛國とは言えない」と論評した。

この中では「ボランティアが何引麗に國旗を無理やり手渡したのは不適切。レースの最後は、すべてのランナーにとって非常に重要で邪魔をされるべきものではない」と言及?!竾欷蚴侄嗓筏郡长趣我悿违辚亥啶蚩瘠铯护郡长趣厦鳏椁?。國旗をまとって愛國精神を示してほしかったというのなら、レース後でも全く問題ない」と主張した。

さらに「パソコンの前でキーボードをたたいているだけの人間は、たとえ國旗にくるまっていたとしても、國のためには少しも貢獻(xiàn)していないのだ」と非難。「國旗は民族と國家の精神の象徴。ならば、他人を攻撃するための道具になどしてはならない。自らの職を全うし、國の発展や建設(shè)に貢獻(xiàn)することこそが本當(dāng)の愛國だ。スポーツ選手にとっては素晴らしい成績を収めることこそ、愛國なのである」と論じている。(編集/日向)

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