臺(tái)灣の蔡英文総統(tǒng)は24日夜、民進(jìn)黨主席（黨首）を辭任することを明らかにした。同日に投開票のあった統(tǒng)一地方選を大敗した責(zé)任を取った。総統(tǒng)職は継続するが、2期目を狙うはずだった2020年の総統(tǒng)選出馬は、ほぼなくなったと考えてよい。臺(tái)灣メディアの中央通訊社などが伝えた。

中央通訊社などによると、現(xiàn)地時(shí)間24日午後9時(shí)10分から黨本部で行った記者會(huì)見で、選挙の敗戦責(zé)任はすべて自分にあると述べ、黨主席辭任を明らかにした。

24日に投開票が行われた臺(tái)灣の統(tǒng)一地方選では、これまで民進(jìn)黨の牙城だった南部?高雄市でも、民進(jìn)黨の陳其邁候補(bǔ)が國民黨の韓國瑜候補(bǔ)に大きく水を開けられ落選するなど、民進(jìn)黨の退潮が目立った。

臺(tái)北市では、前回2014年の選挙で國民黨候補(bǔ)を破って當(dāng)選した柯文哲市長が、國民黨の丁守中候補(bǔ)を相手に大苦戦した。民進(jìn)黨は14年の選挙では獨(dú)自候補(bǔ)を立てず、柯氏を支持?支援した。今回の選挙では、民進(jìn)黨が姚文智氏を獨(dú)自候補(bǔ)としたが、姚氏の得票は柯氏や丁氏の半數(shù)にも屆かなかった。

民進(jìn)黨の黨勢が振るわないことはかなり前から明らかであり、政黨としてライバルの國民黨の當(dāng)選者をひとりでも減らすため、14年の選挙と同様に自黨候補(bǔ)を立てるべきだったと、黨執(zhí)行部に対する選挙戦術(shù)上の批判が発生することも必至の情勢だった。

蔡英文氏が黨主席を辭任したことで、次回2020年の総統(tǒng)選に蔡氏が出馬することは、ほぼ考えられなくなったと言ってよい。民進(jìn)黨の次期トップになる可能性が高いとされていた頼清徳行政院長（首相）も口頭で辭任を申し出たが、蔡氏は政策の継続的推進(jìn)が必要として遺留したという。（翻訳?編集/如月隼人）