2018年11月26日、韓國(guó)?中央日?qǐng)?bào)は、韓國(guó)政府が2011年から進(jìn)めてきた「韓國(guó)版ノーベル賞プロジェクトが揺らいでいる」とし、「このままでは有能な科學(xué)者が國(guó)外に流出し、韓國(guó)政府の信頼も失墜する恐れがある」と報(bào)じた。

記事によると、韓國(guó)は2011年の李明博（イ?ミョンバク）政権時(shí)代に基礎(chǔ)科學(xué)研究院（IBS）を設(shè)立。國(guó)內(nèi)外から「ノーベル賞に近い」とされる科學(xué)者28人を招き、各研究分野の研究団長(zhǎng)に任命した。同院は33人ものノーベル賞受賞者を輩出した獨(dú)マックス?プランク研究所をモデルとしているという。

當(dāng)時(shí)、韓國(guó)政府は「基礎(chǔ)科學(xué)に投資し、長(zhǎng)期的な革新を起こすこと」を目標(biāo)に長(zhǎng)期?自律研究と研究費(fèi)の支援を約束したという?！缸畲?00億ウォン（約10億円）まで、研究費(fèi)を10年保障する」との提案を受け、世界レベルの科學(xué)者が続々と來(lái)韓。その後発表論文が激増し、16年には學(xué)術(shù)誌「ネイチャー」の「ライジング?スター」に選ばれた。昨年は高被引用論文の割合が7．7％を記録し、マックス?プランク研究所（4．6％）を上回ったという。

しかし記事は「今年に入り政府の態(tài)度が変わった」と指摘。研究?jī)?nèi)容を細(xì)かく確認(rèn)するようになり、來(lái)年度予算を削ったという。最終決定はまだだが、このままいけば今年は1研究団當(dāng)たり平均73億ウォンだった研究費(fèi)が、來(lái)年は11％減の65億ウォンとなる見(jiàn)込みだ。

こうした事態(tài)を受け、外國(guó)人研究団長(zhǎng)らは共同名義で韓國(guó)大統(tǒng)領(lǐng)府と科學(xué)技術(shù)情報(bào)通信部に抗議の書(shū)簡(jiǎn)を送付。「予算削減により主要研究の一部が中斷されかねない。有能な科學(xué)者らが韓國(guó)を出ていく可能性もある。韓國(guó)政府の信頼もまた失墜する」などと主張したが、返信はないという。

書(shū)簡(jiǎn)を共同作成したスティーブ?グラニック（Steve Granick）先端粘性物質(zhì)研究団長(zhǎng)は、「長(zhǎng)期?自律研究というビジョンがあるからこそトップレベルの科學(xué)者が韓國(guó)に來(lái)た」としながらも、「今の韓國(guó)政府はもう本來(lái)の目標(biāo)を持っていないように見(jiàn)える」と指摘?！竵?lái)年初めには、研究団の成果評(píng)価があり、その際に韓國(guó)政府が約束を履行していないことが國(guó)際的に知れ渡ることになるだろう。これは考えうる最?lèi)櫎违暴`ス（worst possible case）だ」と話しているという。

反発の聲が上がっているにもかかわらず、韓國(guó)政府がIBSとの約束を守らない理由について、記事は「現(xiàn)政権が掲げる『草の根基礎(chǔ)科學(xué)』（研究費(fèi)を1點(diǎn)に集中するのではなく、大學(xué)などに均等に分けるというもの）が理由の一つ」と指摘?！窱BSにトップレベルの科學(xué)者が集まり、トップレベルの研究成果を出し始めている現(xiàn)在、研究費(fèi)を削減しては國(guó)の革新競(jìng)爭(zhēng)力をくじくことになりかねない」と批判している。また「以前の政権の業(yè)績(jī)であるIBSをつぶすために『草の根基礎(chǔ)科學(xué)』を打ち出したのであれば、ますますよくないことだ」とし、「大學(xué)の研究育成もよいが、そのために世界がうらやむ基礎(chǔ)科學(xué)研究力を毀損（きそん）してはならない」とも伝えている。

この記事に、韓國(guó)のネットユーザーからは「これを駄目にしたら、向こう100年間は世界的な研究者が1人も韓國(guó)には來(lái)ないだろう。そうなれば韓國(guó)の科學(xué)界は衰退し、國(guó)家競(jìng)爭(zhēng)力は奈落行きだ」「今の政府は、できもしない雇用政策や北朝鮮との連絡(luò)事務(wù)所設(shè)置に大金を使っておいて、100億がもったいないと言うのか？」「悪口を言うまいと思っても、言わずにいられない。文政権はみかんを買(mǎi)って北朝鮮に送るカネはあっても、基礎(chǔ)科學(xué)を支援するカネはないっていうのか」などの批判が多數(shù)寄せられている。（翻訳?編集/麻江）