2012年11月21日、第7回東アジア首脳會(huì)議がこのほどカンボジア?プノンペンで開かれ、日中韓は自由貿(mào)易協(xié)定（FTA）交渉を正式に開始した。日中韓FTAが今日の段階まで達(dá)するのは容易ではなかった。われわれは引き続き日中韓FTAの重要な意義を重視し、交渉の順調(diào)なスタートを積極的に促すべきだ。環(huán)球時(shí)報(bào)が伝えた。文：李光輝（中國商務(wù)部國際貿(mào)易経済協(xié)力研究院副院長(zhǎng)）、梁明（同研究員）。

【その他の寫真】

日中韓はアジア経済の柱であり、世界全體でも重要な経済體だ。しかも日中韓の経済的、貿(mào)易的結(jié)びつきは日増しに緊密化しており、互いに重要な経済貿(mào)易協(xié)力パートナーであり、ターゲット市場(chǎng)だ。FTAが締結(jié)されれば、人口15億を超える巨大市場(chǎng)が出現(xiàn)し、世界で人口の最も多い発展途上國と先進(jìn)國による自由貿(mào)易圏となる。また、日中韓関係の強(qiáng)化は東アジアの経済統(tǒng)合プロセスを促し、貿(mào)易?投資障壁の撤廃、地域市場(chǎng)の拡大などの経済効果をもたらす。FTA締結(jié)は中國のGDPを1．1?2．9％、日本のGDPを0．1?0．5％、韓國のGDPを2．5?3．1％押し上げると予測(cè)される。

日中韓FTAの締結(jié)は中國に重視すべきプラス効果をもたらす。第1に中國と日韓との間の貿(mào)易?投資障壁の撤廃に際し、中國の対日韓貿(mào)易?投資規(guī)模を拡大する。第2に中國と日韓の産業(yè)チェーンの合理的配置を促し、資源の利用効率を高める。第3に生産?貿(mào)易?福祉分野で相當(dāng)のマクロ経済収益を中國にもたらし、雇用水準(zhǔn)を高める。第4に中國がF(xiàn)TA戦略の実行を加速して、米國がアジア太平洋地域で推し進(jìn)めている環(huán)太平洋戦略的経済連攜協(xié)定（TPP）に対抗して、中國の利益の最大化を?qū)g現(xiàn)するのに役立つ。日中韓FTAはASEAN（東南アジア諸國連合）プラス3（日中韓）および域內(nèi)包括的経済連攜（RCEP）の交渉?締結(jié)の基礎(chǔ)と前提であり、アジア地域の経済統(tǒng)合プロセスを加速する。これによってアジア諸國は域內(nèi)経済統(tǒng)合で主導(dǎo)権を獨(dú)占し、米國主導(dǎo)のTPPのアジアでのプレゼンスとの抑制均衡を図ることができる。

日中韓FTAの締結(jié)は日中韓に明らかな経済効果をもたらすが、その交渉は自ずと多くの難點(diǎn)や障害を抱えており、決して順風(fēng)満帆とはいかない。経済面では日中韓の経済水準(zhǔn)の差は比較的大きく、産業(yè)の分業(yè)も不均衡だ。こうした要因によって貿(mào)易?投資面の障害や摩擦が増加している。農(nóng)業(yè)にいたってはFTA交渉における最大の問題だ。政治面では日中韓の相互信頼は相対的に低く、領(lǐng)土紛爭(zhēng)の問題や歴史に対する姿勢(shì)の問題、そして日本の「憲法改正」問題が、FTA交渉のプロセスに制約を課すことになる。

様々な困難や障害はあるが、われわれは日中韓FTAが未來に著眼した戦略的措置であり、日中韓の商工業(yè)界が共に期待していることを認(rèn)識(shí)すべきだ。われわれはより積極的な姿勢(shì)でFTAの交渉?締結(jié)を推し進(jìn)め、経済協(xié)力によって日中韓の間に存在する政治的溝を解消し、経済協(xié)力によって北東アジアの地域リスクを解消しなければならない。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/內(nèi)山）