2012年11月21日、紹興という町の名前を聞いて思い浮かべるのは、第一に紹興酒、その次に、中國(guó)の大文豪?魯迅（ろじん）であろう。魯迅は紹興で生まれ、18歳までこの町で過(guò)ごしていた。今回は江南地方の水郷の町?紹興を散策し、文豪の故郷に觸れていこう。

【その他の寫(xiě)真】

■近代文學(xué)の父•魯迅

日本人にもなじみの深い魯迅。清末に生まれた彼は、醫(yī)者として人に盡くしたいという希望から、日本の仙臺(tái)醫(yī)學(xué)専門(mén)學(xué)校（現(xiàn)在の東北大學(xué)醫(yī)學(xué)部）に留學(xué)した。當(dāng)時(shí)の日本はちょうど日露戦爭(zhēng)に勝利し、自由で活気ある雰囲気があふれていた。それに刺激された魯迅は、封建社會(huì)のくびきから抜け出せずにいる母國(guó)に大いに失望し、中國(guó)人を救うのは醫(yī)學(xué)による治療ではなく、文學(xué)による精神の改造だと考えるようになる。その後、舊態(tài)依然とした社會(huì)を批判する小説を次々と世に出し、清朝崩壊の呼び水となった。代表作に「阿Q正伝」、「狂人日記」、「故郷」、「藤野先生」など多數(shù)ある。

■魯迅ゆかりの町

水路や石橋、古い民家が織り成す水郷の風(fēng)景。紹興の一番の見(jiàn)所は魯迅故居である。魯迅の生家を中心に、作品の中で描かれた百草園などいくつものゆかりの場(chǎng)所も見(jiàn)られる。

百草園というのはいわば家庭菜園であり、中國(guó)では知らない人はいないほど名高い。「青々した野菜の畦（あぜ）、つるつるした石の井戸枠、大きなサイカチの木、紫色の桑の実はいうまでもない。蟬が葉の茂みで鳴き、肥えた黃蜂が菜の花に止まり、すばしこい雲(yún)雀（ひばり）が、ふいに草むらから一直線に空の果てに飛び立つことなんかもいうまでもない」と、魯迅が「百草園から三味書(shū)屋へ」の中で描いている。ここ百草園は、自然と戯れる魯迅の子供時(shí)代を想起させてくれる。

咸亨（シエンハン）酒店はもう一つの見(jiàn)所。魯迅の叔父が1894年に開(kāi)業(yè)した造り酒屋で、小説「孔乙己（こういっき）」の舞臺(tái)として名をはせてきた?？茠い摔胜胜细瘠扦胜ぶR(shí)人?孔乙己が毎日酒を飲みに來(lái)る話であるが、現(xiàn)在では最高の紹興酒と本場(chǎng)の浙江料理が味わえる酒店として、世界中の観光客で連日のにぎわいを見(jiàn)せている。

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