2018年12月4日、中國広東省紙の南方日報は、中國で最近、マラソン大會をめぐって物議を醸す事態(tài)が相次いでいることに関連し、「中國のマラソンブームは少し冷靜になるべき」とする記事を掲載した。

記事はまず、江蘇省蘇州市で11月18日に行われた女子マラソン大會で、アフリカ人選手とデッドヒートを繰り広げる中國人選手に、コースに進(jìn)入したボランティアが國旗を手渡したことを受け、大會規(guī)定をめぐって激しい議論が巻き起こり、中國陸上協(xié)會が同22日、國旗の手渡しを自粛するよう呼び掛ける文書を発表する事態(tài)に発展したこと、それから數(shù)日もたたないうちに、南寧市のマラソン大會でゴール間際の中國人ランナーにまた國旗が手渡されたこと、浙江省紹興市で行われたマラソン大會で、レース中に2度倒れて心配蘇生術(shù)を受けたランナーが、意識を取り戻すと再び走りだそうとして醫(yī)療スタッフに止められる一幕があったこと、広東省深セン市で行われたハーフマラソン大會で、緑化帯を橫切るショートカットなどの不正で最終的に258人もの選手が処分を受けたことなどを紹介した。

その上で記事は、中國のマラソン大會でこうしたニュースが相次いでいることについて、「その責(zé)任を大會運営側(cè)の未熟さに帰することはできる。だが一方で、中國では空前のマラソンブームが起きており、新しいことが正しい方向へ向かうために必ず通過する段階だと言うこともできる」とした。

記事によると、2017年に國家體育総局に登録されたマラソン大會は計1102レースで、參加者の規(guī)模は延べ498萬人に達(dá)した。2015年の全國のレース數(shù)は134、14年はわずか51で、4年間で20倍余りに急増している。

記事は、「新しいことが爆発的に成長する際には、さまざまな問題を伴うものだ。マラソン大會で言えば、大會運営や管理の不備、過度の商業(yè)化、ルール無視などだ」とし、「中國のマラソンブームは少し冷靜になるべきだ」「重い荷物を背負(fù)ったまま前へ進(jìn)む中國のマラソン大會の負(fù)擔(dān)を軽減してあげるべきだ」などと主張した。（翻訳?編集/柳川）