2012年12月7日、北京市海淀區(qū)田村北路で自転車に乗った50代の市民がタンクローリーにはねられ重傷を負った。駆けつけた救急車がけが人を病院へ搬送する途中、渋滯に巻き込まれ立ち往生。病院までわずか3kmの距離に40分もかかり、けが人は死亡した。10日付で人民日報が伝えた。

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7日午後5時58分（現(xiàn)地時間、以下同）、事故の連絡を受けて現(xiàn)場に急行したのは北京120救急センターの王雨竹（ワン?ユージュウ）醫(yī)師。王醫(yī)師は骨折および裂傷で血まみれのけが人に心肺蘇生を行った後、一番近くにある武警総合醫(yī)院へけが人を搬送するよう救急隊員に指示した。しかし、道路は渋滯で、サイレンを鳴らしている救急車に誰も道を譲ろうとしない。自転車専用道路も同様に走れず、Uターンもできない狀況に?！妇o急車両が通ります。道を譲ってください」とマイクで何度も呼びかけても、前方の車は全く動こうとしない。

身動きが取れない救急車の中で、けが人の呼吸はどんどん遅くなり、1分につき2?3回まで低下。午後6時40分、武警総合醫(yī)院に到著した時には、けが人はすでに死亡していた。王醫(yī)師の話では、病院までの道のりで救急車に道を譲った一般車両は4臺にも満たなかったという。

王醫(yī)師はこの事件をマイクロブログに投稿。「救える命が救えなかった」とやりきれない心情を吐露した。多くのユーザーは「他人を思いやるのは自分を思いやること」「社會道徳をみんなで守ろう！」とコメント。王醫(yī)師も「われわれ救急隊員はむやみにサイレンを鳴らさない。救急車に道を譲ることは、患者と自分の生命を守ることにつながる」と人々に強く訴えている。（翻訳?編集/本郷）