立ち退き拒否で周りを掘り下げ陸の孤島に、それでもまだ居座る住民―重慶市

2007年3月24日、外國メディアを含む多くの取材が、中國の歴史上最も有名な立ち退き拒否をしている住民に殺到した。取材を受けたのは重慶市九龍坡區(qū)鶴興路17號の219平方メートルの2階建ての住宅に住む楊武（ヤン?ウー）さんとその妻。彼らには大學(xué)生になる息子もいる。

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3年前、楊さん宅は商業(yè)ビルの建設(shè)用地に指定された。しかし立ち退き保証金の額で楊さんと開発業(yè)者は折り合わず、そのため楊さんは立ち退かなかった。すると、開発業(yè)者は工期を急いだために、楊さんがまだ住んでいるにもかかわらず、住宅の周囲を掘り下げてビルの基礎(chǔ)を作り始めた。そのため、楊さんの家は「陸の孤島」になってしまったのだという。

この地區(qū)の管理局は今年の1月11日に楊さんに立ち退き命令を出したが、楊さん夫婦はやはり受け入れなかった。そのため管理局は裁判所に強(qiáng)制執(zhí)行の申請を出した。3月19日に裁判所は、23日までに立ち退かなければ強(qiáng)制執(zhí)行を許可するとの裁定を出した。しかし、楊さん夫婦は頑として聞き入れていない。 すでに立ち退き期限は過ぎているが、いまだに強(qiáng)制執(zhí)行は行われていない。23日には重慶市で中國春期糖酒會が開催されて約15萬人の參加者が集まり、報(bào)道記者も多い。また、先の全國人民代表大會で住宅などの私有財(cái)産を保護(hù)する「物権法」が成立したこともあり、関係部門は強(qiáng)制執(zhí)行に慎重な態(tài)度を取っているようだ。（翻訳?高口康太/編集?佐々木康弘）