2012年12月18日、中國青年報(bào)は記事「中國では“譲れば自分が損をする”、ネットユーザーの60％がそうした考えがはびこっていると認(rèn)める」を掲載した。

【その他の寫真】

救急車がやってきても誰も道を譲らない。たった3キロの道を走るのに40分もかかり患者は死亡。これは7日に実際、北京市で起きた事件だ。救急車をやりすごしたとしてもせいぜい數(shù)分の遅れのはずだが、その數(shù)分を「損」することがゆるせないという人が大半を占めた。実際、事件を受けて中國青年報(bào)が実施したアンケート調(diào)査では「譲れば損をする」との回答は60％を超えている。

山東大學(xué)哲學(xué)?社會(huì)発展學(xué)院倫理學(xué)研究室の卞紹斌（ビエン?シャオビン）主任は、現(xiàn)代中國があまりにも激烈な競爭社會(huì)であることが原因だと説く。少しでも遅れれば競爭から転落する。そうならないよう、親たちは子どもに「絶対に譲るな、譲れば損をする、譲るのではなく奪え」と教え込んでいるという。

また復(fù)旦大學(xué)哲學(xué)學(xué)院の鬱[吉吉]雋（ユー?ジャージュン）講師は、譲り合いの大事さをちゃんと考えていない結(jié)果だと指摘する。明日は我が身ということを理解せず、譲り合いを拒否すれば、自分自身を傷つけることになると話している。（翻訳?編集/KT）