中國(guó)では今も「腐敗撲滅」の動(dòng)きが続いており、要職にあった者のさまざまな手口が紹介されている。中國(guó)共産黨中央紀(jì)律検査委員會(huì)と中國(guó)政府國(guó)家監(jiān)察委員會(huì)の機(jī)関紙である中國(guó)紀(jì)検監(jiān)察報(bào)は2019年1月15日付で、內(nèi)モンゴル自治區(qū)で摘発された違反者のさまざまな「手口」を紹介した。

記事によると、內(nèi)モンゴル広播電視臺(tái)（內(nèi)モンゴルテレビ）の趙春濤（ジャオ?チュンタオ）前局長(zhǎng)はニュースについて、料金を徴収して事実と異なる報(bào)道をしたり、反社會(huì)勢(shì)力を保護(hù)するなどしていた。また、有力者の子弟を不正に採(cǎi)用していた。趙は設(shè)備の購(gòu)入や映像作品の販売、広告関連の決定権など、組織において絶大な権力を手中に収めていたという。

同自治區(qū)烏海（ウーハイ）市で共産黨委員會(huì)の常務(wù)委員を務(wù)めた陳文庫(kù)被告は、企業(yè)経営者などから金品を受け取ることが常態(tài)化しており、「だれから受け取ったかは覚えていられなかったが、だれが贈(zèng)ってこないかは絶対に覚えている」?fàn)顟B(tài)だったという。

陳被告は自宅を改造し、受け取った金品の隠し部屋を設(shè)けていた。ドアの外側(cè)を衣裝棚で隠し、入室には指紋認(rèn)証が必要だった。室內(nèi)には豪華品が所狹しと置かれており、沒(méi)収された人民元、米ドル、ユーロなど現(xiàn)金だけで約4000萬(wàn)元（約6億3000萬(wàn)円）に達(dá)したという。

その他、不正に金品を得て、北京市、海南省、オーストラリアのメルボルンに不動(dòng)産物件を35カ所も入手した者もいた。清廉潔白のように見(jiàn)せかけ、「住む家を所有していない」と説明して賃貸物件に居住していたという。

記事は、共産黨員としての理想と信念を喪失し、長(zhǎng)期にわたり自宅に仏像を安置して禮拝し、定年退職後は海南省三亜市內(nèi)にある名剎の南山寺に定期的に參拝していた者もいたと指摘した。

中國(guó)では、中央が個(gè)別地域や企業(yè)?組織にチームを派遣して、集中的に調(diào)査を行う方式による腐敗撲滅が続いている。2017年初頭ごろから、重慶市に対する調(diào)査結(jié)果の発表が相次ぎ、共産黨同市委員會(huì)が、腐敗や職権亂用で無(wú)期懲役が確定した薄熙來(lái)受刑囚（元委員會(huì)書(shū)記）の影響を払拭できていないとの批判が相次いだ。同年17日には、現(xiàn)職だった孫政才書(shū)記が賄賂受け取りなど重大な規(guī)律違反があったとして黨籍剝奪と公職追放の処分を受けた（後に、無(wú)期懲役が確定）。（翻訳?編集/如月隼人）