2012年12月18日、中國社會科學院が発表した報告によると、ここ數(shù)年で、大卒生の心理狀態(tài)に変化が生じていることが明らかになった。彼らは、安月給の仕事につきながらも、さまざまな努力や工夫を凝らして己れの競爭力を高めることは甘んじて受け入れるが、仕事や日常生活の各シーンで折につけて社會の不平等に直面することに、どうしようもない不満を感じている。このような現(xiàn)狀において、大學生の就職難には、従來とは違った局面が生じ始めている。中國青年報が報じた。

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同報告は、985工程（世界一流レベルの大學建設のための政府プロジェクト、指定校は現(xiàn)在39校）に指定されている大學6校と一般大學6校あわせて12校の卒業(yè)生約6000人を対象に、2010年から追跡調査を行い、その結果を取りまとめたもの。調査は、アンケート方式と無作為抽出者への個別面談方式によって進められた。研究者は、政府が初めて大規(guī)模な大學募集定員枠を拡大した1999年度の入學生が卒業(yè)した2003年以降の、卒業(yè)生の就業(yè)?所得、生活狀況?消費方式、戀愛?結婚?家庭、ネットワーク利用狀況、対社會?政治観など各分野の実態(tài)を年度別に調査し、特に、彼らの就業(yè)狀況とその満足度にフォーカスして研究に取り組んできた。

■卒業(yè)生の就職対策に変化

大學生は、就職という大きなプレッシャーに立ち向かい、自分自身の競爭力を高めるために、共産黨入黨申請、公務員採用試験受験、各種資格試験受験、職場體験?インターンシップ參加、就職情報収集など、ありとあらゆる手段を講じている。大學生の共産黨入黨志願は非常に旺盛で、過去3年間に調査対象の12校を卒業(yè)した人のうち、約半數(shù)が共産黨員だった。このうち、「985工程」指定校の學部卒業(yè)生に占める共産黨員の割合は41％、一般大學は37％だった。これは、研究者の予想と大幅に違う結果だった。

また、大學生は、各種クラブ活動やコンテスト、學生會への參加、表彰の獲得などの方法で、自身の総合的素養(yǎng)を高め、就職戦線に備えている。

■「親の七光り」を頼る就職に不満の聲

ほとんどの大學卒業(yè)生は、何かしらの就職口を見つけることができる。だが、その半數(shù)は、「給料が低い」「待遇が良くない」「自分の専門を活かせない」「將來性がない」など、自分の就職狀況に不満を持っている。これにより、多くの卒業(yè)生が簡単に転職を繰り返すという現(xiàn)象が頻発する。卒業(yè)後半年以內に転職した學生の割合は學部卒業(yè)生で27％、短大卒業(yè)生では48％に達した。卒業(yè)後3年以內の転職となると、學部卒業(yè)生は61％、短大卒業(yè)生は79％。転職の98％は、自分から退職を申し出たことによるもので、雇用側が解雇したのではない。

一方、より顕著な「不満」も卒業(yè)生の間に渦巻いている。2008年の金融危機以來、大卒生が仕事を選ぶ傾向に明らかな変化が生じた。彼らにとって最も理想的な就職先は、給料が高い外資系企業(yè)から福利厚生が充実し安定した黨體制內部門（黨?政府機関、國家機関、國有企業(yè)）に変わってきた。黨內部門で働くためには、し烈な競爭を強いられる。しかし、外資系企業(yè)の職を得る競爭と異なり、黨內部門への就職には、裏工作?賄賂工作?コネ利用など不正なルートが數(shù)多く存在しているのが現(xiàn)狀だ。

卒業(yè)生に言わせると、黨體制部門で職を得るためには、「親の七光り」が必要不可欠という。これらの不正行為が実際にどれほど深刻なのかは明らかではないが、卒業(yè)生や親の立場からすると、このような風潮は日常茶飯事的に見られ、ほぼ全ての卒業(yè)生は自分自身?クラスメート?友人?知人?親戚の具體的事例を見聞きした経験があるようだ。親が「コネを持っている」「影響力がある」だけで、子供は公務員や國有企業(yè)の職員になることができる。この事実は、ほとんど全ての卒業(yè)生が認めている。

親がコネや影響力を持っていないためにこうした職種をあきらめている學生や、公務員や國有企業(yè)職員の採用試験を受けたが合格しなかった學生は次々と、就業(yè)競爭の裏にある「秘め事」に不平の聲を上げ、採用された學生の家庭環(huán)境について、あれこれ憶測をめぐらせる。このような狀況から、多くの卒業(yè)生は強い不公平感を感じると同時に、政府部門や國有企業(yè)の職員採用をめぐる公平性について、疑念を持つに至った。

今回の調査研究の擔當者は、「金融危機がもたらした生活費の高騰と不安定な就業(yè)狀況は、この2年でますます激しさを増している。このような狀況から、多くの卒業(yè)生は、自分の夢が実現(xiàn)するまでには、さらに多くの時間がかかると感じるようになった。中には、夢は夢のままで終わり、実現(xiàn)する日は來ないのではないかと悲観的な考えに陥る學生もいる」とため息交じりに話した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KM?編集/內山）