立ち退き拒否で陸の孤島に住む住民、居座り続行中―重慶市

2007年3月26日、重慶市に住む「中國の歴史上最も有名な立ち退き拒否をしている住民」は、立ち退き期限経過から4日目を迎えた現(xiàn)在も、2階建ての住宅をしっかりと守っている。

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3月24日に降った春雨の影響で、この住宅が建つ陸の孤島は一度崩れそうになったというが、住民の楊武（ヤン?ウー）一家は斷固として生活を守り、この環(huán)境にも耐えている。この日の午前には妻の親戚が住宅を訪問し、飲用水を?qū)盲堡藖恧皮い?。また、國?nèi)外の多くのメディアがこの住宅前に殺到しており、周囲は混亂狀態(tài)に。メディア関係者の安全を保障するため開発業(yè)者は、関係者以外の工事現(xiàn)場立ち入りの禁止を決定。記者會見を開いて発表した。

この?中國の歴史上最も有名な立ち退き拒否をしている住民?と呼ばれているのは、重慶市九龍坡區(qū)鶴興路17號の219平方メートルの2階建て住宅に住む楊武さんとその妻。3年前、楊さん宅は商業(yè)ビルの建設(shè)用地に指定されたが、立ち退き保証金額が開発業(yè)者との間で折り合わず、立ち退かなかった。すると、工期を急いだ開発業(yè)者は、楊さんがまだ住んでいるにもかかわらず、住宅の周囲を掘り下げてビルの基礎(chǔ)を作り始めた。そのため、楊さんの家は「陸の孤島」になってしまったのだという。

この地區(qū)の管理局は2007年1月11日には楊さんに立ち退き命令を出したが、楊さん夫婦はやはり受け入れなかった。そのため管理局は裁判所に強制執(zhí)行を申請、3月19日に裁判所は「23日までに立ち退かなければ強制執(zhí)行を許可する」との裁定を出した。しかし、楊さん夫婦は頑として聞き入れていない。 立ち退き期限が過ぎた現(xiàn)在も、いまだに強制執(zhí)行は行われていない。23日には重慶市で中國春期糖酒會が開催され約15萬人の參加者が集まり、報道記者も多い。また、先の全國人民代表大會で住宅などの私有財産を保護する「物権法」が成立したこともあり、関係部門は強制執(zhí)行に慎重な態(tài)度を取っているようだ。（編集?饒波貴子）