2019年1月14日、中國(guó)メディアの観察者網(wǎng)は、遼寧省大連市の中級(jí)人民法院（地裁）が、麻薬密輸罪に問(wèn)われたカナダ人男性、ロバート?シェレンバーグ被告に死刑を言い渡したことに関連し、「中國(guó)で死刑判決を受けた外國(guó)の麻薬密売人にはほかにどんな人がいたのか」とする記事を掲載した。

記事はまず、大連市の中級(jí)人民法院が14日、シェレンバーグ被告の差し戻し審で、死刑とともに全財(cái)産の沒(méi)収を言い渡したことを伝えた。

報(bào)道によると、遼寧省の高級(jí)人民法院（高裁）は昨年末、同被告の上訴審初公判を大連市の法廷で開(kāi)き、懲役15年の1審判決を「不當(dāng)に軽い」とする検察側(cè)の意見(jiàn)を採(cǎi)用、同判決を破棄し審理を中級(jí)人民法院に差し戻していた。

AFP通信によると、被告は「私は麻薬密売人ではない。旅行者として中國(guó)に來(lái)た」と無(wú)罪を訴えた。一方、検察側(cè)は被告について、222キロと大量の覚せい剤を中國(guó)からオーストラリアに運(yùn)ぼうとした密売組織の主犯格だと主張。判決は「証拠は十分だ」として被告を主犯と認(rèn)定したという。

記事は「近年、中國(guó)で外國(guó)人が死刑を宣告された事例の大多數(shù)は、麻薬犯罪への関與によるものだ」とし、中國(guó)が麻薬犯罪に対して厳罰で臨んでいることを伝えた上で、「中國(guó)で死刑判決を受けた外國(guó)の麻薬密売人で最も有名なのは、英國(guó)人のアクマル?シャイフだ」と紹介。「シャイフは2007年、タジキスタンから新疆ウイグル自治區(qū)のウルムチに入國(guó)後、4キロのヘロインを所持していたとして逮捕され、09年に死刑が執(zhí)行された。死刑執(zhí)行を前に、英國(guó)政府は中國(guó)と『クレイジーな交渉』を展開(kāi)した。當(dāng)時(shí)のブラウン英首相は中國(guó)の指導(dǎo)者に嘆願(yuàn)書を送ったばかりか、全人代に『寛大な措置』を求めることさえした。英國(guó)メディアもこの事件を誇張して伝えることに力を注ぎ、中國(guó)政府に圧力を掛けた。だが最終的にシャイフの死刑が執(zhí)行された」などと伝えた。

記事はまた「中國(guó)で麻薬の密輸密売で逮捕された外國(guó)人で、人數(shù)が最多なのは日本と韓國(guó)だ」とも指摘。日本については「日本の外務(wù)省によると、14年時(shí)點(diǎn)で中國(guó)で日本人44人が麻薬絡(luò)みで逮捕され、うち33人の有罪が確定した。産経新聞によると、10年から16年までに計(jì)6人の日本人が麻薬絡(luò)みの犯罪で中國(guó)で死刑を言い渡された」と伝えた。

韓國(guó)については「聯(lián)合ニュースによると、14年8月時(shí)點(diǎn)で中國(guó)本土內(nèi)に収監(jiān)されている韓國(guó)籍300人余りのうち、約3分の1が麻薬絡(luò)みで、中國(guó)では14年以降、少なくとも4人の韓國(guó)の麻薬密売人が死刑に処せられた」と紹介。また、中國(guó)ではほかにもフィリピンや南アフリカ、ロシア、ミャンマーなどの麻薬密売人が死刑を言い渡されたことを伝えた。（翻訳?編集/柳川）