Record China 2019年1月18日(金) 10時10分
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17日、英BBCは、東京國立博物館で今月16日から開催されている特別展「顔真卿―王羲之を超えた名筆―」に、臺灣の故宮博物館が「國寶」を貸し出していることに中國本土と臺灣から強い不満の聲が出ていると報じた。
2019年1月17日、英BBCは、東京國立博物館で今月16日から開催されている特別展「顔真卿―王羲之を超えた名筆―」に、臺灣の故宮博物館が顔真卿の名品「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」を貸し出していることに中國本土と臺灣から強い不満の聲が出ていると報じた。
記事はまず、「天下行書第二」の譽れを持つ「祭姪文稿」の価値について香港中文大學の唐錦騰(タン?ジンテン)準教授が「本作は顔真卿の直筆。修正の跡や注釈も見られ大変貴重なもの」と語ったことを紹介。また、本作が海外へ持ち出されるのは1997年の米ワシントン?ナショナル?ギャラリーでの展示以來2度目であることにも觸れた。
次に記事は、本作が日本へ貸し出されたことについて、中國本土、臺灣から不満の聲が上がっていると指摘。一部の不満の矛先は臺灣政府へ向けられ、「國寶を貸し出すことで日本へ『媚びている』との批判も上がっている」とした。
また記事は、臺灣メディアの報道を引用し「臺灣故宮博物館は2018年5月に日本側と『祭姪文稿』の貸し出しについて署名を交わしていたというが、その事実を直前まで公開していなかった」と指摘している。
中國本土と臺灣はこれまでにも日本へ「名品」の貸し出しを行っている。代表的なものは2012年に日中國交正常化40周年を記念して貸し出された北京故宮博物館所蔵の北宋の名畫「清明上河図」や、2014年に臺灣故宮博物館が貸し出した「翠玉白菜」などだ。
さらに記事は、中國の複數(shù)のメディアが「祭姪文稿」の貸し出しによる損傷を懸念していることを紹介。人民日報は、中國のある専門家が「『祭姪文稿』が書かれた紙はすでに壽命を迎えている。運搬や、環(huán)境の変化一つ一つがダメージになる」と懸念していることを紹介。また、環(huán)球時報は「『祭姪文稿』はガラスケースに入れ、個室で展示し、撮影を許可してはならない」と指摘しているという。
記事は、臺灣故宮博物館が聲明を出し、「『祭姪文稿』は審議の結果、『狀態(tài)は良好で、海外へ展示可能』と判斷された」と述べていることを紹介した。(翻訳?編集/和田)
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