日本の若者に向上心なし、しかし中國のようにギラついているのは良い事か?―中國で論説

Record China    2020年11月9日(月) 7時40分

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陳準(zhǔn)教授は、日本の若者は欲望に淡泊で、向上心もあまりないと主張した。ただし“ギラついている”中國人と比較すると、人生の意義を改めて考えざるを得ないと論じた。寫真は日本の野球少年。

中國のニュースサイト、新京報網(wǎng)は7日、清華大學(xué)外國語學(xué)科の陳朝輝準(zhǔn)教授による、日本の若者を紹介する論説文を掲載した。陳準(zhǔn)教授は、日本の若者は欲望に淡泊で、向上心もあまりないと主張。ただし“ギラついている”中國人と比較すると、人生の意義を改めて考えざるを得ないと論じた。

陳準(zhǔn)教授は留學(xué)生又は研究者として、日本の大學(xué)5カ所に在籍した経験がある。中國では日本に対して「靜かで清潔な生活環(huán)境」「誠実で禮儀正しい人間関係」「清廉で能率よい行政」「きめ細(xì)かい醫(yī)療と福祉」「食品の安全」などのイメージを持つが、日本も少子高齢化という悩みを抱えており、さらに問題なのが若者が現(xiàn)狀に満足し過ぎており、向上心がないことと論じた。

陳準(zhǔn)教授は熊本県のある大學(xué)で中國語を教えていた時のエピソードを紹介。學(xué)生らが、専門科目であるはずなのに熱心に學(xué)ばないので、卒業(yè)後に就きたい職業(yè)を?qū)い亭郡趣长怼⒁蝗摔文凶訉W(xué)生は「バスの運(yùn)転手」と答えたという。その理由は、生まれ育った街が好きなので四季の変化を眺められるからと説明し、さらに中國人観光客が増えているので中國語を?qū)Wぼうと思ったという。

陳準(zhǔn)教授がさらに「中國語で日本一になり、中國の専門家になり、さらに選挙に出て市長になれば、生まれ故郷をさらに素晴らしい街にできる」と言ったところ、その學(xué)生は、自分にはすぐれた才能はなく、“等身大”に生きていきたいと述べたという。

陳準(zhǔn)教授は、日本で知り合った理髪師のエピソードも紹介。月給が40萬円以上の就職口があるのに、少年のころから続けたサッカーを続けるための休日確保が目的で、月給が20萬円に満たない現(xiàn)在の店をやめるつもりがなかったという。中國人だったら、趣味を優(yōu)先するために収入が2倍になるチャンスを見送ることは、ちょっと考えられない選択だろう。

陳準(zhǔn)教授の現(xiàn)在の職場である清華大學(xué)は、中國のトップ校とされる。日常的に多くの小學(xué)生や中學(xué)生、高校生がやって來て、入學(xué)することに憧れつつ見學(xué)しているという。陳準(zhǔn)教授は、東京大學(xué)にいた時分には、見學(xué)に來る生徒はほとんどいなかったと紹介した。

陳準(zhǔn)教授は、中國では社會全體に朝のような活気が満ちている反面、人々は強(qiáng)烈な競爭意識を伴う激流の中で生きていかざるを得ないと指摘。一方の日本では、社會は夕暮れ時のような脫力感に覆われているが、人はより誠実で、ゆったりとしており悠然としていると論じた。

陳準(zhǔn)教授は、何かを積極的に成し遂げようとする場合と、そうはしない場合のどちらが評価に値するかは、哲學(xué)上の問題かもしれないと論じた上で、現(xiàn)代の日本人は間違いなく、中國人に対して人生の意義を見つめ考える上で非常に獨(dú)特な視點(diǎn)を提供していると主張した。(翻訳?編集/如月隼人

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