2013年1月3日、「良心的な」泥棒が盜んだ攜帯電話を持ち主の女子大生に返すという珍しい事件が、中國(guó)湖北省武漢市で発生した。4日付で楚天都市報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

3日午後6時(shí)半（現(xiàn)地時(shí)間）ごろ、女子大生の倪丹（ニー?ダン）さん（21）は武漢市內(nèi)のバス停で741番の東西湖行きのバスを待っていた。倪さんの前と後ろには若い男がぴったりとくっついて立っていた。バスが來(lái)て乗り込もうとした時(shí)、倪さんの前の男は乗車口で「バスカードがない」と片手でポケットを探りながら、もう一方の手で倪さんの荷物を車內(nèi)に入れてあげようとした。その不自然な行動(dòng)を不審に思った倪さんが自分のジャケットを探ると、右のポケットに入れてあった攜帯電話がない。しかも、後ろにいたはずの男の姿も消えていた。

倪さんは共犯者と思える前の男に「私の攜帯を返して！」と叫んだ?！笖y帯なんか知らないよ」と男?！笖y帯のなかには私の父の寫真が入っているの。父は病気で死んじゃったから、私は毎日攜帯の寫真を見(jiàn)て父を思ってるんだから！」と訴えたが、男は無(wú)言のまま。すると他の乗客が「後ろに停車している621番のバスの中を探してごらん」と彼女にささやいた。

621番のバスに乗り込んだ倪さんは大聲で「私の攜帯電話を返して！」と叫んだ?！袱?yuàn)いだから私の攜帯を返して。攜帯なんていくらにもならないでしょう？あの攜帯には父の寫真が入っているの。父はもうこの世には…」と、彼女は必死で訴えた。バスの運(yùn)転手は前後のドアをすべて閉めてくれ、親切な人が彼女の攜帯電話の番號(hào)にかけてくれたが何の反応もない。がっかりした倪さんがバスを降りると、前方の741番のバスはまだ発車せずに待っていた。倪さんが741番に乗り込むと、「攜帯は見(jiàn)つかった？」と運(yùn)転手。倪さんは黙って首を振ると、荷物を持ってバスから降りてしまった。

失意の倪さんは地面に突っ伏して泣いた。すると動(dòng)き出した621番のバスが止まった。倪さんの攜帯に電話をかけてくれた女性がバスから降りてきて叫んだ。「あなたの攜帯は741番のバスの中よ！」実は倪さんが621番のバスから降りた直後に、倪さんの攜帯から男の聲で「攜帯は741番にある。彼女に取りに來(lái)いって言ってくれ」と電話があったという。倪さんはタクシーを拾って、741番のバスを追いかけた。そして次のバス停で追いついた。そこには30歳過(guò)ぎの男がいて、「これ、あんたの攜帯だろ？」と言いながら攜帯電話を手渡すと、すぐに姿を消した。倪さんは「盜んだ人にも良心が殘っていた」と感動(dòng)。さらに協(xié)力して攜帯を探してくれた741番と621番のバスの乗客にも深く感謝している。

倪さんの攜帯電話に保存されていた父親の寫真は3枚。1枚は彼女が中學(xué)3年生の時(shí)、一緒に公園に行って寫したもの。殘りの2枚は入院中の父親が自分で寫したものだ。父親はがんで2008年に亡くなったが、學(xué)校で試験中の彼女は父親の最期をみとることはできなかったという。（翻訳?編集/本郷）