一般人がトイレに求めることは清潔で使いやすいことであろう。利用者の往來が激しいサービスエリアのような公共施設(shè)のトイレは便器の數(shù)を一定數(shù)揃える必要があり、テーマパークの場合は來園者が不自由なく使える工夫がされている。しかし世の中には一般常識(shí)にとらわれず冒険する者が存在するように、トイレにも実用性以外の要素を盛り込む人間がいる。

【その他の寫真】

拙作の『中國遊園地大図鑑中部編』で紹介した嬉戯谷というテーマパークは、2013年の年末に訪問した際にはほとんど來園者が見當(dāng)たらなかったものの、1カ所だけおかしなトイレがあり非常に印象的だった。男性用トイレの小便器前の壁に3人の美少女キャラが描かれ、使用時(shí)には美少女たちの視線を感じるので、何らかの羞恥プレイのような複雑な心境だった。

筆者が2018年の大晦日に再訪したところ、拡張した駐車場は多くの來園者の車でほぼ満車狀態(tài)で、園內(nèi)もそれなりに繁盛しているといった雰囲気だった。敷地は以前よりも拡張され、経営努力の結(jié)果、來園者が増加した模様。今回は園內(nèi)のほぼ全ての男子トイレを確認(rèn)したところ、ほとんどは園內(nèi)の風(fēng)景の寫真を展示しており、テーマパークとしては一般的な仕様だ。しかし美少女トイレは場所を少し移動(dòng)したものの健在で、4人の美少女（顔なじみの書店の店主によると、うち1人は日本の戀愛アドベンチャーゲーム『リトルバスターズ！』のキャラクターであるクドリャフカだと教えていただいた）が壁に描かれていた。

一體どのような人間が美少女トイレのデザインにGOサインを出したのか？40～50代のかなり柔軟な発想をする人物が責(zé)任者ではないかとあまり根拠のない推測(cè)をしている。中國から日本へ伝わったラーメンが獨(dú)自の進(jìn)化を遂げたように、日本発の美少女萌えキャラが海外でありえない方向へ化學(xué)変化を起こしたと言っていいのだろうか？このトイレの個(gè)室はいたって普通で、さすがに美少女に観察されながらする仕様にはなっていなかった。

筆者は學(xué)生だったころに『東方見便録』（著：斉藤政喜文、イラスト：內(nèi)澤旬子、小學(xué)館）という書籍を読んだ。男性の著者と女性のイラストレーターがアジアの男性用、女性用トイレをレポートするという內(nèi)容で、地域によってトイレの形態(tài)もさまざまで、少なからぬ衝撃を受けた。筆者も中國遊園地で強(qiáng)烈なインパクトのトイレと遭遇すると、どうしても女性用トイレが気になるものの撮影目的であっても入るわけにはいかないので、こういう場合は特に女性パートナーの必要性を感じるのであった。次回は臺(tái)灣で発見したインパクト抜群のトイレを紹介したい。

■筆者プロフィール：関上武司

1977年の愛知県生まれ。愛知大學(xué)経営學(xué)部卒。中國で留學(xué)や駐在員としての勤務(wù)経験あり。日本や中國のB級(jí)スポットを紹介するブログ?軟體レポートの管理人。中國遊園地の取材で中國の全省、全自治區(qū)、全直轄市へ訪問。會(huì)社員の傍ら、「中國遊園地大図鑑」シリーズを執(zhí)筆し、メールマガジンのロードサイダーズ?ウィークリーにて「ROADSIDE CHINA 中國珍奇遊園地紀(jì)行」を連載中。このほかイベントも開催している。

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