2013年1月8日、中國山西省長治市の化學(xué)工場から付近の河川に化學(xué)物質(zhì)が流出し、下流の都市で斷水措置がとられた事件について、「莫大な資金をかけた通報システムが作動しなかったことが原因」と報じられた。人民ネットの報道。

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先月31日、山西省長治市のある化學(xué)工場で、輸送管の破裂によって化學(xué)物質(zhì)のアニリンが漏出した。付近の河川に合計(jì)8．7トンもが流入したため、下流域に位置する河北省邯鄲（かんたん）市では今月5日になって、市街の大部分で斷水措置がとられた。これまで河川水による人的被害の報告はないと言うが、同市では飲料水買い占めなどの騒動に発展している。

先月31日にすでに確認(rèn)されていた事故に対し、當(dāng)局による周知や対応が遅れた點(diǎn)には當(dāng)然、市民らの不満の聲が挙がっている。

この“遅れ”となった原因に、人民ネットの報道が挙げたのは驚くべきものだった。実は、山西省は全國に先駆けて2008年には「全省汚染源自動監(jiān)督システム」なるものを立ち上げ、汚染物質(zhì)を排出する企業(yè)の運(yùn)用狀況を常時、自動で管理できる裝置を?qū)毪筏皮い俊￥长欷思尤毪筏抗鰞?nèi)で汚染物質(zhì)の排出量が基準(zhǔn)値を超過したり、汚染物質(zhì)の浄化設(shè)備に不備が生じたりした場合、山西省環(huán)境保護(hù)庁に設(shè)けられた管理センターにリアルタイムで通報が屆く。このシステムが正常に動作していれば、今回の事故は即時に同庁の知るところとなっていたはずなのである。しかし、省が事態(tài)を把握し、対応に動いたのは事故後5日目のことだった。

全國初のこの“先進(jìn)的”システムは、8億5000萬元（約118億2000萬円）をかけて投入されたものだった。無用の長物にしても、あまりに度が過ぎた公費(fèi)の浪費(fèi)ぶりである。記者が山西省環(huán)境保護(hù)庁に問いただしたところ、擔(dān)當(dāng)者の回答は「この問題は長治市役所の責(zé)任者が対応すべき」とのものだった。(翻訳?編集/愛玉)